まるで魔法!見る人を虜にする唯一無二のパフォーマー / 本人インタビュー【streetentertainer RYU】

エンターティメント

こんにちは!こはくです。
今回は、はじめてのインタビュー記事…大好きなパフォーマーさんに密着!

見た人は必ず笑顔になる、とても素敵な『パフォーマーRYU』さんをご紹介します。

▼目次

RYUさんとの出会い

突然ですがみなさんは路上でのパフォーマンス、大道芸をご覧になったことはありますか?

今までもあちらこちらで何人もの方の大道芸を拝見したことがあるわたし。印象に残っている方も何人かいます。

しかし!!
先月おおがわら桜まつりにて今まで見たことのない、なんだか惹かれる…他の人とは違う!と思えるパフォーマーRYUさんに出会いました!


一瞬でわたしの心掴まれた、RYUさん。

パフォーマンスはもちろん、おしゃべりでもお客さんを楽しませてくれるRYUさん。様子をうかがっていたはずのお客さんたちもいつの間にか巻き込まれていき、すっかりRYUさんのペースになっていきます。

好きになったらトコトン♪な、こはく。
あまりに好きすぎて、出会った日に撮った動画や写真を見返しては元気をもらっていました。後で動画を見返しても面白く不思議で目が離せなくなり、画面越しにでもRYUさんのペースに引きこまれていく感覚にすらなっていたのです!

そしてやっぱり直接お話を伺いたい!と思いRYUさんにお願いし、仙台へパフォーマンスにいらっしゃる日の終演後、ご本人にインタビューをさせていただくことになったのです!ひゃーっ!嬉しい!緊張!!

◎RYUさんはどんなひと?

お名前:streetentertainer RYU(ストリートエンターテイナーりゅう)
ジャンル:ジャグリング、ラダー、マジック、ディアボロ、バルーン、ボールなど
地元横浜を拠点に宮城県内他地方でも活動中。ヘブンアーティスト他、ライセンス多数
参考:Wikipedia

※ヘブンアーティストとは東京都が実施している大道芸人公認制度、およびそのライセンス保持者。

楽しいお話と面白いパフォーマンスとで、見る人を笑顔にするパフォーマー。スゴ技とのギャップがたまらなく魅力的です♪

女性はもちろん、お子さんからも大人気でパフォーマンス後はいつもお客さんに囲まれとっても優しいひと!だと誰もが口を揃えます。

◎どんなパフォーマンスをするの?

パフォーマンスには帽子、ボール、マジック、ディアボロ(コマ)、ラダー(ハシゴ)、バルーン、ボールなどが使われた思わず息を飲む演技の数々。そんな中でのお話がとても面白く笑みがこぼれます。

目の前で繰り広げられるライブ感には大興奮!その時その時で披露されるパフォーマンスが違ったり例え同じパフォーマンスでも、一度として同じ状態にはならないので何度見ても飽きません。またRYUさんはどんな時も臨機応変に対応されるので、違いがわかるのもとっても面白い!

お気に入りができると、それが見られた時の嬉しさはもうたまりません。

パフォーマンスはお客さんがまばらな時から始まるのですが、その時も本当におすすめ。やっぱり近くで見た方が楽しさは増します。ちょっと恥ずかしいですけどね。

はじめてな方はもちろん、何度見に行っても楽しめるのがRYUさんのパフォーマンスなのです。

今回は5月18~19日に三井アウトレットパーク仙台港にてパフォーマンスされるということで、大好きすぎるわたしは両日行ってきました♪

看板を発見。あれ、場所はここなのか…と一瞬思います。三井アウトレットパーク仙台港では1日3回のパフォーマンスステージとなります。

看板にはRYUさんがたくさんのボールを頬張っているお写真が使われていますが、このパフォーマンスを見られるかは…?ぜひその目でご確認ください!それもまた大道芸の楽しみ方の一つです。

いざ、インタビュー

先月、はじめて見たときに聞いていた「横浜から来ました!」という自己紹介。
どうしてわざわざ、仙台・宮城で活動しているのかが知りたくなりました。しかもどうやら、年に何度も来てくれている…?

いろいろ聞きたいことを胸に、終演後お時間をいただきインタビューをさせていただきました。

<以下省略>
太文字:こはく
RYUさん:streetentertainer RYUさん

仙台・宮城について

横浜が拠点であり仙台が第二の故郷ということでしたが、仙台にゆかりがあるんですか?

RYUさん
「10年くらい前に、知り合いが先にアウトレット(三井アウトレットパーク仙台港)でやっていて“一緒に来る?”と誘われたのがきっかけです。それから、アウトレットか駅前でのゲリラパフォーマンスがはじめだと思います。」

わたし自身が事前に入手していた情報だと2014年~だったので、直接伺えてよかったと思った瞬間でした。震災前から仙台とご縁があるんですね。10年前といえば、わたしも仙台にいたのに知らなかった悲しみ…。

 


帽子がくるくるとRYUさんの肩や胸のラインに沿って行ったり来たり。実は一番好き。かっこいい!

仙台のお客さんはどんな感じですか?

RYUさん
「シャイ、という言葉が当てはまるかちょっとわからないんですけど。ちょっと壁も感じたりしてました。シャイだけど、笑い声などでウケてるんだろうな…ってそれこそ10年やってるからこそわかるんじゃないかな。感情を表に出していないだけで、楽しんでいるんだろうな…と信じたい(笑)です。」

え(笑)リップサービスをしたほうがいい?(笑)とはじめは笑いながらも、言葉を選びながら真摯に答えてくださったRYUさんです。やさしい!

 

ディアボロと呼ばれるコマ。ジャグリングの道具の一種で空中で回転させるタイプのコマです。スティックに結ばれたひもを使いコマを回転させ、ぴょーんっと高く飛ばして再びキャッチ!歓声が上がる瞬間です!

先月の大河原のほうが、今回の仙台よりパフォーマンスが少しのびのびしていたと感じたのですが、場所により何か違いはありますか?

RYUさん
「ケースバイケースなところはありますね。僕のパフォーマンスを見るために座ってくださっているからこんなペースでとか、なんだかみんなソワソワしている感じがしたらテンポよくとか。駅前とかだと足を止めてもらうため〇〇とか、その時その時で変えることがありますね。」

同じパフォーマンスを見ていても毎回感じる違い。それが生で見る良さであり楽しみなのかなと改めて。いろんな場所で見てみたいなという気持ちがとても強くなりました。また追っかけちゃうのかな、わたし。

 


このバルーンがこの後…??こちらはぜひ生で見ていただきたいなと思います!何度見ても不思議です。

現在は春の大河原、不定期な三井アウトレットパーク仙台港と女川が宮城県でのパフォーマンスされている場所ですよね。大河原とアウトレットではパフォーマンスを見せていただいたのですが、女川はどんな感じですか?

RYUさん
「そうですね。今は主にその3か所です。女川はとても好きな場所で、一度来たら何週間でもいられると思っています。震災で全部無くなり、そこに出来た新しい建物の中で働く八百屋のおじいさんたちとのコントラスト。そのアンバランスな感じがこの先どうなるのかと個人的には気になり、今後も見守りたいなと思いました。」

今年は女川で3月10日にパフォーマンスされていますよね?

RYUさん
「よく知ってますね(笑)8年前におきたあの震災の前日となる、その日に女川にいて本当にそんな場所(震災の被害が大きかった場所)なんだなと感じましたよね。仙台港でも感じることではありますが、すごく明るいというか綺麗なところで楽しそうにお買い物して。パッと見だとそうでも、実際はそれぞれ事情があるんだろうし、そんな中、大道芸を見てちょっと面白いなとか笑いの時間があるのかなと思って。ここで大道芸をやる意味があるんじゃないかって思います。」

仙台・宮城のことをよく見ていて心から想ってくださってるんだなぁ…と伝わってきました。ほかの人には感じられなかったこと、惹かれた理由が少しわかった気がしました。

 


指先でくるくる回るボール。1個で驚いていると…?

RYUさん
「なんでこんなに東北に来るかっていうと、僕はビジネスとして投げ銭(なげせん:パフォーマンス終了後にお金で気持ちを伝えること。金額も自由)をとっています。どうせならエンターテインメントに溢れた東京より東北でやる方が僕自身も面白いと思っていて。ボランティアとかだと不思議なんですけど、みんなが良くしようというエネルギーが全く生まれないんですよ。「ボランティアをした」という実績が欲しい方向に話が進んじゃうんで、ビジネスの方が全うに‟面白くしよう”という方向にちゃんとエネルギーが向くんです。」

たくさんの経験から感じたこと、それを踏まえてのRYUさんご自身の考え方がとても素敵で大道芸を愛しているんだなと思いました。パフォーマンスをしているRYUさんの姿が目に浮かびます。

 


2個になった…!くるくる回っている白いボールの上に、オレンジ色のボールを乗せて器用に回します!

震災前と後で変わったことはありますか?

RYUさん
「震災後の方がよく来るようにはなりましたね。宮城に泊まれるところを準備したので、なるべくこっちで時間を過ごしたいと考えました。復興のための盛り上げとしてイベントで来ました、というのは表面的なつながりにしかならないし…やっぱり思うのは、ちょっと年月と共に風化していくところをもう少し粘り強くこの街に付き合っていきたいと思ったんです。」

わたしも震災後、仙台を離れていた時期に震災のことはやっぱりどこか少しずつ薄れてきているのかなと思っていました。仙台とは行き来していたので、もうそこまでの温度差はないのかと思ってはいたものの仙台に戻ってきて、本当はあった温度差を実感したんですよね。

 

パフォーマーとしての想い


どうなってるの??と毎回不思議。串刺しではないことをぜひ生で!その目で!!

今まで見たことある大道芸人さんたちと違うと言われたことはありますか?

RYUさん
「それは言われることはありますけど、逆に他の芸人たちと間違われることもあります(笑)‟そこでやってたよね?いや…僕じゃないです”みたいな(笑)あれじゃないですか、お客さんちゃんと見てない…みたいな(笑)」

絶対そんなことないと思うこはく。ずっと追いかけてる人はいると思うし、分かる人には分かる他の芸人さんとの違いがありますよ!ちゃんと見てます。間違いなくわたしはそう!

 


手が…!ボールを追いかけている眼がとても好きです。RYUさんの手から放たれ、意志を持ったように鮮やかに舞うボール。すごい!!


ボールの動きがすごいのはもちろんですが、密かに足の動きが好きなパフォーマンスです♪

RYUさん
「いやでも、普通の大道芸なので自分の個性をうまく言葉にできないっていうのがありますね。だけど、その分同じことを同じようなことをしても、自分を出せるように自分でネタを考えたり自分で言うからこそ面白いことをしたいというのはすごく思いますね」

 




支えもないハシゴを登っていきます。何度見てもドキドキはらはら。特にここは床が平坦ではないので余計にドキドキしました。この日はこの後もハシゴの上でパフォーマンスが続きます。

RYUさん
「自分自身でもほかの芸人と差別化をはかりたい、とか強烈にはないです。その分、ほかの芸人がどうこう、とかそういうことも考えていないですね」

RYUさんのパフォーマンスはご紹介しているもの以外にも、もちろん様々なものがありますが、やっぱり同じようでほかの方とは違うと感じます。ご自身で思っている”自分を出す”ということがパフォーマンスに表れているんですね。いつ見ても笑顔になれる素敵な時間。とても面白くて本当にあっという間。

 

はじめて大道芸の舞台に立った時のことを覚えていますか?

RYUさん
「覚えていますよ。自分の17歳の誕生日きっかけでやりましたね。めちゃくちゃ緊張しましたよ。メモ帳に言うこと全部書いて、でもやり始めたらわかんなくなっちゃって…。メモ帳を地面に置いて、音楽を変えに行くときに(パフォーマンスが変わる毎に音楽が変わる)読んで、また段取り組んでやって忘れて…の繰り返しでしたね。そんな感じだったんですけど、とても楽しかったです」

とてもとても素敵な嬉しそうな顔をしながら当時のことを話してくださいました。懐かしみつつ慈しみつつ…そんな感じで。その日があるから、今のRYUさんがいるんですよね。ありがとうな気持ちです。

 

おわりに


優しい表情でお話してくださるRYUさん

冒頭にも触れましたが実は今日がわたしのインタビューデビューでした。

いつか自分に力をつけてから、と思っていたんですが…もしかしたらもうRYUさんがこちらへ来なくなってしまうかもしれないし、先がわからない…などと思ったらちょっと怖くなって、こちらに来ることがわかった時にエイ!っとお願いしたのでした。

そんなお話をしたら、

『それ、わかりますし大事だとも思いますね。だから自分のはじめても、たぶん誕生日どうのこうのだったんですよ。「何歳までにまずはちょっと路上に立つ」みたいな。めちゃくちゃ緊張しましたし、ショーと言えるようなものではなかったですけど、なんかすると言ってそこで無理矢理やったから、たぶん今こうやって大道芸人として生活してるんですよね。その時に「いつか路上立とう」と思いながらも「力つけてからだ」と言って何年も練習したりしてたらたぶん大道芸人にはなっていなかったです。』

とRYUさん。

ステージ上の元気いっぱいなパフォーマンス中のRYUさんと、ステージから降りた穏やかなRYUさんは正直全然違っていてとてもビックリしました。ですが、その分お話を聞いてますます大好きに。お話の脱線もたくさんしました(笑)

自分をしっかり持っていて、考え方にとても共感出来たり憧れたり。できればずっと続けて欲しい…
RYUさん、貴重なお時間をありがとうございました!

これからもRYUさんを追いかけたいこはく。次回もお楽しみに!

お名前:streetentertainer RYU(ストリートエンターテイナーりゅう)
ジャンル:ジャグリング、ラダー、マジック、ディアボロ、バルーン、ボールなど
地元横浜を拠点に宮城県内他地方でも活動中。ヘブンアーティスト他、ライセンス多数
参考:Wikipedia

※ヘブンアーティストとは東京都が実施している大道芸人公認制度、およびそのライセンス保持者。