皆さんお久しぶりです、イラストレーター兼ライターの恐山らむね(おそれざん・らむね)です。
最近27歳になったので苗字が変わりました。ナメられたくないので強そうな苗字です。
それはさておき、今回も、美味しい?楽しい?面白い?ヘンテコ?ヤバイ!?
謎に包まれたお店や物件、人物などを紹介していきます。よろシクラメン!
今日は取材依頼を受けて国分町にやってきました。
今回はどんなヤバイ物件に、ヤバイ方々に出会うことができるのでしょうか?
看板に「楽園」の文字。今日お邪魔するのはBarなんですね~。
すごく興味をそそられる!久々の取材ということもあり、緊張しますね…
「こんにちは、本日はよろしくお願いします♪」
快く出迎えてくださったのは本日のヤバイ!?物件のターゲットとなる、レズビアンBar”楽園”オーナー・ヒノヒロコさん。あっ、お綺麗な方。眩しすぎる!文章中ではヒロコ様と呼ばせていただきます。
※今回もタイトル通り、文章中にて「ヤバイ!」という表現を多用しておりますが
決して、LGBT等を否定する意図ではございません。ポジティブな意味で捉えていただけると幸いです。
【ヤバイ・1】自分の居場所みたいでホッ…とする!?♡
「私は仙台市出身なのですが、山形県の東北芸術工科大学に進学し、通っていました。
大学院生の頃から2~3ヶ月に1回のペースで”LADY EDEN”というイベントを開催しています。
女性しか入れないのが特徴で、参加者の方からも「普段もこうやって楽しく飲める場所が欲しい」という声を受け、間借りからお店としての「楽園」をスタートさせました」
と、ヒロコ様。
たまに、ではなく毎週でも、毎日でも通える。
お姫様(女性のお客様)とキャストさんが世の中のゴチャゴチャしたことを忘れて、ホッとしつつワイワイ楽しめる場所が求められていたのですね。
「よく女性版キャバクラって感じ?と尋ねられますがどちらかというと、アイドルのAKB48システムに近い感覚です。CDを買うと付いてくる握手券1枚で楽しむやり方と100枚で楽しめるやり方、色んな楽しみ方があってそのお姫様のニーズによって楽しみ方が変わる感覚ですね。
ちなみに客層は様々。1人でいらっしゃるお姫様もいれば、ご夫婦でいらっしゃる方も!ありがたいですね」
※基本は男子禁制ですが女性同伴なら男性も入国できる日が設けられています
【ヤバイ・2 自分でやっちゃったの!?…キャスト紹介・なぎさ】
「せっかくなので本日のキャストをご紹介します♪まずはシャンパンのオーダーがとにかくすごい、なぎさです」とヒロコ様が本日出勤のキャストさんを順番にご紹介してくださいました。
楽園で勤め始めて約1年のなぎささんは髪色やボディピアスが派手めで素敵ですね。舌もスプリットタン(先端が割れている)だとか。
キャーーーーーー!!!!!!ちょっと!!!!マチプラではこの先は放送禁止になりそうなので、割愛しますけど、度胸がヤバイ。安全ピンで舌ピアスのホール開ける感覚かなぁ。
いきなし、キャストさんのエピソードが濃いけど…
気を取り直して、なぎささんの好きなタイプ♡聞いちゃおうかな。
「黒ギャル(褐色肌のギャルファッションの女の子)ですね!でも、お姫様達は清楚なOLさん系や原宿系のファッションの方々が多いんですよ、もちろんみんなのこと、大好きなのですけどもね(笑)黒ギャルのお姫様も、待ってまーす!(笑)」
だそうです。黒ギャルは今すぐ楽園に行ってください。
【ヤバイ・3 シェイカー振れちゃう!けど??…キャスト紹介・かなた】
お次はもうすぐ勤めて半年を迎えようとしているかなたさん。
「かなたはシェイカーが振れるのが特徴で。色々本人に聞いてみてください♪」とヒロコ様。
それでは。かなたくん、よろしくね。
シェイカー以外の特技や好きなことはありますか?
「えっとねー、縄跳びとー、待って、竹馬かなぁ?ゲームも大好き。あ!歌も得意だなぁ!」
オーケー、オーケー。かなたくんは元気だね。
ちなみに好きなタイプは?
「えっと…殴らなくてー…大声で怒鳴らなくて…」
かなたくんストップ!ポジティブ方面でお願いします!
「あっ、だったら!一緒にいて楽しくてー、美味しそうにご飯食べちゃうような、そんな子がいいなあ♪」
闇が垣間見れましたが、元気なかなたくんらしい回答が聞けて、らむね安心しました。
「楽しい、面白い、お酒が美味しい、なんでもいいんだけどそういうコンテンツがどんどん増えて、みんなたくさん来てくれるようになったら僕、嬉しいな。だからシェイカー振るのも、いろんなことを知っておくのも、頑張ろうと思う♪」
ええ子や…みんな、キャストさんにはどんどんシャンパン入れよう。ボトルが無理なら一杯だけでも…ご馳走してあげようね。
【ヤバイ・4 彼女ができたら面接よ!…キャスト紹介・ハニー】
「最後は勤めて3年目のハニーです。この子はエースをねらえ!のヒロイン・岡ひろみみたいな子なんですよー(笑)」
えっ!どういうことなのヒロコ様!?
「ハニーです、よろしくお願いします!」
よかった。1人だけテニスウェアじゃなくてみんなと同じボンデージ衣装だ。
ハニーさんは…体育会系ってことですか?
「いえ!そういうわけでは…(笑)私、もともとスカウトではなく、自薦で入店したもので。お優しいけれど、厳しい先輩方も昔は多くて、お蝶夫人のような先輩に囲まれていたから、ヒロコ様は私を後輩キャラだと思ってるんじゃないかなあ」
とのことです。ちなみにプライベートなお話だけれど、ハニーさんお綺麗ですし、彼女さんいらっしゃるんでしょう?
「実は…いたことがないんですー!だからだと思うのですが、みんなに
『ハニーは絶対悪い女に引っかかる』『だからハニーは彼女ができたらアタシ達が面接してやるから、連れてきな』って…(笑)」
あ、愛されキャラ!相当愛されてないとそんなこと言われませんよ。
お勤め長いはずだけど、『愛され後輩キャラ』なんだなあとしみじみ。
ちなみに気になったんですけど、楽園のキャストさんはみんなボンデージ衣装だけど、私服はどんなものを着ているんですか?普段からセクシー系?
「私は、自分の中でトレンドがあって。今はスポーツMIXが自分の中でキてますね。みんな、私服の系統は意外とバラバラなものですよ」
ということでした。想像したらギャップが可愛らしいかも?
ぜひ、「私服出勤day」を設けていただきたい。
【ヤバイ・5 …テーマは人間失格!?ヒロコ様のバースデーイベントが…ヤバかった! キャスト紹介・ヒロコ】
そしてお話をメインに伺っているヒノヒロコ様も、オーナー兼キャストなので個別にお話を伺うことにしました。
ヒロコ様は今年2月2日にマハラジャ仙台(国分町最大規模のボックスディスコ!)にて、ご自身のバースデーイベントを開催されたようですね。おめでとうございました。
気になったのですが、イベントテーマの「人間失格」って、あの太宰治の「人間失格」ですか?
「そうなんです!仰る通り、太宰治の人間失格です。”人の内側をえぐる”ようなイメージのある作品ですから、流す音楽や会場の内装もそういった雰囲気をイメージして用意をしました。キャストの衣装も作品の世界観をイメージしたもので揃えたんです」
お写真を拝見すると、血染めの古い原稿用紙なんかが壁に散りばめられてますけど、これは?
「ああ!それはイベントの前日に、キャスト達に協力してもらって作った飾りの一部です。太宰っぽさ、人間失格のイメージを表現したくて。みんなで必死に紅茶や絵の具で原稿用紙を染めまくったんですよ(笑)」
えー!ひとつひとつ、手作りだったのですね!素晴らしいDIY精神。
みんなとの連携により、レトロでほんのりダークな雰囲気をみんなで作り上げたのですね。
そんなヒノヒロコバースデーイベント2020はシャンパンタワーが3つ、もちろん他にもお酒がたくさん出たとのこと。見てください、このシャンパンボトルの数を!
こんなに飲んだら、ヒロコ様、すぐお酒で潰れちゃったんじゃないですか?
「実はそんなことはなくて、むしろそんなに酔っ払わなかったです(笑)
『ヒロコ様をすぐに潰したらイベントが終了してしまう』というのもあり、女の子たちがかなり飲むのを手伝ってくれたので!おかげさまで、主役の私がひどく酔い潰れることなく、朝までとても楽しく飲み明かせましたよ」
し、屍の山!太宰治の人間失格、実はらむねはちゃんと読んだことないのですけども、もはやこういうストーリーなのかなって思ってしまいますね。(後でちゃんと読んでみよう)
ちなみにヒロコ様はバースデーイベントのタイトルに「人間失格」をお選びになるくらい、カルチャー系に関心のある方です。美術や文学、サブカルチャー好きの方はお話が合うかもしれませんね。
ちなみに好きな女性のタイプは「ワルい女」だそうです。例えるなら、映画版「ヘルタースケルター」に出演していた沢尻エリカ様。うーん、ワルい女だ!エリカ様は結構、ぶっ飛んだエピソードが多いけれど、かなり支持がありますよね。
「欠落、に美を見出すみたいなところがあって。両腕の無いミロのヴィーナス像はそういう話で有名ですよね。何かしら『欠落』している部分に、むしろ心惹かれたり、他の部分がそこを補填していたり。楽園の子達も、そういう部分があって、今ここにいるのかなと」
なるほど、結構深いお話。なんとなく、「ヤバイ物件」に心惹かれるわたしですから、一部かもしれませんが、お気持ちが分かる気がします。
【ヤバイ6・楽園のここがヤバイ!?】
そんな濃いキャストさんたちが満載な楽園ですが、今後の展望は?
「ショークラブのようなものをつくりたいですね。
そして、なんと言ってもレズビアンやバイセクシャル、LGBTの認知が少ない東北でこんなにも毎日楽しく生きている当事者がいるんだよ、あなたも生きてて良いんだよということを伝えたいと考えています。LGBT社会的認知度、社会への貢献も視野に入れ、キャストの収入面もより安定させてあげたいなと。
LADY EDEN、楽園ともに、エンターティメント性を通して親しみやすさを感じてほしいです」
と、ヒロコ様は目を輝かせて話してくれました。
ここで今回は筆者・恐山らむねより楽園のヤバイポイント!
これはね、男も女も関係なくみんな「お姫様」になっちゃいますよ!
書ききれない楽しい話題もたくさんございました。書ききれなかった話題は…楽・園・で♡
(左から なぎさ・ ハニー・ヒロコ・かなた)
店名:楽園
住所 :宮城県仙台市青葉区国分町2丁目8-3
営業時間:19:00~LAST
執筆・恐山らむね