こんにちは!こはくです
夏休みが梅雨休みになっちゃうよ…と、うまい声(思わず膝を打ちそうになりました。笑)も聞こえつつ雨降る日の多い毎日ですね。
季節の移ろいを目で感じるのもとても好きなこはく。
昔は苦手だったはずの紫陽花も最近では大好きになり…。
仙台に別名「あじさい寺」と呼ばれるお寺があると知り、さっそく行ってきました♪
一瞬で心奪われたハート型♪
寺社名:資福寺(しふくじ)
電話番号:022-234-5730
住所:宮城県仙台市青葉区北山1-13-1
JR仙山線 北仙台駅から徒歩約12分
北山駅出口から徒歩約15分
寺標(お寺の名前が刻まれている石)が、う…埋もれてる?!
無料駐車場完備です。…がこちらを入っていくのでお勧めはしません。
資福禅寺 臨済宗の看板も。
臨済宗(りんざいしゅう):千光法師栄西(せんこうほうしえいさい)を開祖とする宗派で禅宗の1つ。平安末・鎌倉初期の僧で日本臨済宗の祖でもある。
禅寺:禅宗のお寺のこと
両脇をも彩る紫陽花に思わずゆっくり足を止めながら歩きます。
駐車場へ向かう車もこちらを通るので、気を付けてくださいね。公共機関で行かれるのがおすすめではありますが、お車で行かれる方は少し歩くことにはなっても近隣にコインパーキングもありますのでそちらを候補にも。この日もすれ違いに困っている車を何台か見かけました。
駐車場へは右へ曲がり向かっていきます。歩いて行くには真っすぐです。
駐車場へ向かうのに右へ曲がるとこんな感じの細い道で、紫陽花もたくさん咲いているため撮影している方もたくさんいらっしゃったり、やはり車で行くのは大変です…。
さて、いざお寺へと向かいます。階段脇にもたくさんの紫陽花。多くの方が撮影しているので、譲り合いながら歩きます。
雨上がり、しっとりした紫陽花が美しく…。晴れた中で見る紫陽花も綺麗ですが、曇天で見る紫陽花にわび・さびを感じるようでうっとり。
紫陽花の花言葉が「移り気」や「浮気」「無常」だというのを先に知ったため、昔はあまり好きではありませんでした。
この花言葉は、紫陽花の花の色が時期によって変化することから付けられたと言われています。
ですが、色ごとの花言葉に「青=辛抱強い愛情」「ピンク=元気な女性」「白=寛容」があり、最近では花言葉からも母の日の贈り物にピンクの紫陽花が好んで贈られているそうなんですよ。コロンと丸く可愛いフォルムから、白い紫陽花が結婚式で使われることも珍しくなくなったそうです。
お地蔵さまの周りにたくさんのガクアジサイ。ガクアジサイは味気がないな、と思っていたのですがこちらのお寺に来て美しさを知りました。
ガクアジサイの花言葉は「謙虚」です。日本にもともとあった紫陽花の原種は青色のガクアジサイなんですよ。紫陽花と言われて思い浮かぶ、丸い形のセイヨウアジサイのようなボリュームや華やかさはなくとも、和の佇まいに合うことからも「謙虚」はピッタリの花言葉かもしれませんね。
おや?あれは伊達家の古くから使われている家紋ではないですか…!
どこを見ても紫陽花が咲いていて、あじさい寺と別名で呼ばれるのもとってもよくわかります。仙台にこんな素敵なあじさい寺があるとは知りませんでした。
それにしてもお寺で見かける案内図などにいる坊主な男の子を見ると一休さんを思わず連想してしまうのは、こはくだけでしょうか…。
手水舎です。龍モチーフが見えていますね。
あ…あれ?お水がありません。現在は使われていないようですね。代わりの手水舎も見当たらなかったので、持っていたハンドジェルでお清めしました。
本堂へ向かう参道でご夫婦が仲良くお写真を撮り合われていて。季節のお花と一緒に愛する人を写せる幸せをわたしも感じたいなと思ったのでした。この頃には少し青空も見えてきましたよ♪
参道の真ん中に灯篭があるのは珍しいような気がする、と思いながら。とても立派な灯篭でした。
竹やぶも、和の美しさを際立たせています。個人的には、あまり晴れていなくてとても寒いとか曇天とかそんな日のお寺が好きです。神社さんとはまた違う、厳かで神秘的な雰囲気があるような気がするんですよね。
寺額(寺社の前に掲げられている額のこと)には平等窟と書かれていました。写真には写らなかったのですが、よーく見るとステンドグラスになっている窓がありとても綺麗でしたよ。行かれた際にはぜひ探してみてください。
こちらは観音堂です。資福寺は仙台三十三観音の第三番だということに、参拝へ訪れて知りました。観音堂は慈覚大師(一説に恵心)作と伝わる聖観音を祀られているそうです。
案内板がありました。突然始まる「尚…」にびっくりしたのですが他に案内板は見つけられなかったので、こちらのみのようです。
尚現在米澤の資福寺に伊達家第九代政宗公夫妻と藩祖政宗の父輝宗公の墓が建ち祀られている。
と書かれています。
伊達家第九代政宗公夫妻に「おや?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そうなんです、伊達政宗は2人いるんですよ(正確にはその名が2人ということですね)
独眼竜の異名で知られる仙台藩祖伊達政宗公は第十七代です。この第十七代伊達政宗の名は、武勇に優れ領地拡大に功績があった第九代当主の伊達政宗にあやかり、第十六代当主である父輝宗(てるむね)公がわが子が逞しく成長することを願って命名したと伝えられています。
第九代伊達政宗は柴田、名取、宮城などへ進出しこれにより伊達氏の領国範囲がほぼ決まったという功績から「伊達家中興の祖」と称えられているんです。
杜の都仙台の礎を第十七代伊達政宗が築き、奥州を支配するほどの伊達家の礎を築き上げたのが第九代伊達政宗といえます。
呼び分けに第九代伊達政宗を大膳大夫伊達政宗、第十七代伊達政宗を藤次郎伊達政宗と使われることもあります。
鐘楼の前にも色とりどりの紫陽花が美しいです。
久しぶりに二宮金次郎(尊徳)像を見た気がします。その周りにも紫陽花が咲き誇ります。こちらが学問の中心だったからでしょうか。
資福寺は、もともと鎌倉時代に山形の米沢(現在の山形県高畠町)に建立され、学問の中心として有名な寺院であったといわれています。
のちに伊達家に保護されるようになり、その後伊達家とともに岩出山へ。
更に仙台谷地小路(現在の東六番丁)そして現在の北山へと移ったのです。
資福寺は伊達政宗公が幼少の頃、梵天丸(ぼんてんまる)と名乗っていた当時、学問を学んだ場所。
政宗公の父輝宗(てるむね)公が梵天丸の学問の師とするべく虎哉宗乙和尚(こさいそういつおしょう)を甲斐の国(甲州)より招き入れ資福寺の住職としました。
戦国時代には大名・武士の教育係には臨済宗の僧が沢山いたのですが虎哉宗乙和尚もそのお1人で、臨済宗の僧で政宗公の生涯の師だったそうです。
梵天丸の教育係を引き受けたきっかけが「梵天丸もかくありたい」(自分も不動明王のようになりたい)というあの有名なセリフとも言われているんですよ。
政宗公が漢詩や和歌といった古典に親しんでいたのも、虎哉宗乙和尚の影響なのかもしれませんね。
鐘楼前を歩いて境内東側に見えた簡易的な門が気になり、紫陽花を愛でながら歩いてみました。
戻る時に気付いた標柱(はしら)石に刻まれた花心門の文字(解読にとても時間がかかりました…)紫陽花が咲き誇る今は、とてもぴったりですよね。
こちらも色とりどりの紫陽花。玄関の上にも伊達家の家紋が見えていますね。御朱印はご住職にお会いしないといただけないとのことで、残念ながら今回はお会いできず。御朱印はまたの機会に、となりました。
駐車場は30台ほど停められそうですが、こちらへ来るまでを考えるとおすすめは出来ません。
駐車場から境内へ向かう標柱(はしら)石には裏門ではなく「雨良門(うらもん)」と書かれています。紫陽花には雨が良い…ということでしょうか?言葉遊びのようで楽しいですね。雫の模様もとってもおシャレです。
紫陽花は土の酸度で色が変わると言われていますが、この綺麗なグラデーションはどういうことなんでしょう。自然の不思議さと、とっても珍しく可愛いお色にときめきました♪
もうすぐ季節は移ろい、紫陽花の時期も終わりを迎えます。夏が来る前にぜひ今のうちに季節のお花、紫陽花を愛でながら参拝に訪れてみてくださいね。
寺社名:資福寺(しふくじ)
電話番号:022-234-5730
住所:宮城県仙台市青葉区北山1-13-1