【イベレポ】青葉通地下道が在仙アーティストたちの個性あふれる居心地の良い空間に。『地下道3150(10/8~10/10)-ウラロジ仙台監修』

地下道3150のポスター。
マチプラ調査

こんにちは。マチプラライターのすずき・ちえです。

突然ですがみなさんは、青葉通地下道をご存じでしょうか。仙台駅西口より青葉通を西へ500メートルほど進んだところに入り口がある地下道です。周囲にはオフィスビルも多いので、通勤で毎日通っている方も多いかもしれませんね。

青葉通地下道入り口付近。中は歩道と駐輪場のみでちょっと寂しいイメージだったが……

地下道といっても中は広く、以前は噴水広場がありましたが、今は撤去されてしまい、いつしか通り過ぎるだけの場所になっていました。

その青葉通地下道でマーケットイベントが行われるらしい、しかも仙台・宮城のディープでマニアックな情報満載のwebメディア「ウラロジ仙台」が主催と聞き、「どんなイベントなのか予想がつかないけど、何だか面白そう!」と直感し、行ってみました。

ウラロジ仙台とは

宮城・仙台は眠っている資源が豊富!

ウラロジ仙台は、宮城・仙台のマニアック・サブカルチャー的な話題を扱うWebメディアで、宮城仙台がもっと好きになる散策マガジン・せんだいマチプラの姉妹サイトとして2020年2月に誕生しました。

路地裏に隠れているような魅力やユニークな話題を様々な切り口で探究していく過程を一緒に楽しみ、「こんな生き方もあるんやなあ」「こういう風にローカルの話題を楽しいんだ」と楽ちんな気持ちで読んでいただきたいなぁ〜と運営しております。(公式サイトより)

個性豊かな出店者たちに出会う。

ウラロジ仙台が主催のイベント「地下道-3150(ちかどう-さいこう)」は、2022年10月8日(土)から10月10日(月・祝)の3日間開催されました。<参考リンク:公式サイト

入り口には地下道-3150のポスターが。あの普段は何もない寂しい地下道がイベント広場になるとは!ワクワクしながら地下へおりた

事前情報では、在仙のクリエイターやサークルの個性的な雑貨、アパレル、書籍などの販売がある他、パフォーマンスも行われると聞いていたので、どのような人たちと出会えるのかとても楽しみでした。

私が行ったのは、初日の10月8日でした。入り口の階段をおり、青葉通地下道入ると、以前噴水があった広場はブースが出ていて、通りすがりの人も足を止めている光景が見えました。

イベントの風景。噴水広場だった場所がマーケットに!

出店・出演者は日によって変わります。10月8日は、3つのブースが出店しており、早速、全てのブースをまわってみました。

free Art studio KIERU(フェイクタトゥー施術&イラスト雑貨販売)

まず、恐る恐る行ってみたのがフェイクタトゥー体験。フェイクとはいえ、ピアスの穴ですら開けられなかった小心者の私でもできるのか?!

おっかないかな、と思ったけれど2週間ほどで消えるということを聞き、やってみることにしました。

人生初の(フェイク)タトゥー体験

絵柄もハート、星などあり、大きさも直径2センチくらいのものから5センチ以上のものまで様々。絵の種類やサイズ、入れる場所も選べます。普段は長袖を着れば目立たない部分にも入れられるとのことので、安心してやってもらいました。

〇free Art studio KIERU https://lit.link/freeArtstudioKIERU

うらない屋さん RIUM(占い)

次に見つけたのがうらない屋さんRIUM。これまでに何度か占いへ行ったことはありましたが、ショッピングモールの占いコーナーばかり。地下道で占ってもらうことは初めての体験でした。

タロット占いを体験。

現在の運勢をみてもらったところ……日頃、モヤモヤしていたことを言い当てられてびっくり。さらに元気の出るような言葉をかけてくださって、わずか10分ほどでエネルギーチャージできました!いただいたチラシにあった「占いとは自己理解のツールです」という一文に妙に納得させられたのでした。

〇うらない屋さん RIUM https://twitter.com/rium_info

unbalance(ハンドメイド雑貨販売)

続いて色鮮やかな蝶モチーフの小物に目を惹かれ近づいたのが、雑貨が並ぶこちら。

深みのあるブルーが綺麗。

キーホルダーの色鮮やかな素材が気になり聞いてみると正体は「プラバン」。小学生の時に、好きな絵を書いてオーブントースターで熱を加えて出来上がるアレです。作った方も多いのでは?

蝶の細かい線や、色の濃淡があり、あのプラバンが素材とは信じられませんでした。こちらのお店ではパソコンで作画して作っているとか。出店者の方いわく「大人の本気です!」とのこと。なるほど、手書きとは一味違う、繊細な表現も納得です。

〇Aki◇unbalance https://twitter.com/Ideopsissimilis

ウラロジ編集長に聞く、「地下道-3150」

3つのブースを回り、お店の人たちと話しながらそれぞれの世界観に触れることができました。フェイクタトゥー、占い、ハンドメイド販売と全く違うことをしているのにもかかわらず、それぞれの個性を活かしながらも、近付いていきやすい温かな雰囲気を感じました。

通りすがりの人たちも老若男女問わず、ブースに引き寄せられていた様子で、2人組の大人の女性たちがフェイクタトゥーを体験していたり、20代くらいの男性が占いに聞き入っていたり。興味深げに近付いて来た年配男性の姿もあり、和気あいあいとスタッフと話していました。

また、会場内には、東北大学立て看同好会が制作した看板が展示されており、イベントの雰囲気を盛り上げていました。

東北大学立て看同好会による作品のひとつ。吹き出し内のセリフを書き変えて撮影OK。

「地下道3150」を主催したウラロジ仙台の編集長の恐山・R・クロフォードさんは、「webメディア『ウラロジ仙台』の運営をしていく中で、在仙の個性的なクリエイターやユニークな活動者ともっと関わっていき、誰もが安心して楽しめる場、クリエイターがもっと活躍できる場をリアルでも作って発信していきたいと思って企画しました」と話します。

3日目にはライブペイントなどのパフォーマンスも。(写真はライブ後の作品完成までの様子)

「地下道-3150」のターゲットは、「人と違う自分でありたい人」、「人と違っていいのかと悩む人」。誰もがのびのびと「好きなモノ・コト」を愛せる地下のマーケット」です。

ちなみに、「地下道-3150」は、若者の「令和4年度仙台市ユースチャレンジ!コラボプロジェクト」(若者版・市民協働事業提案制度)として運営されました。

地下道3150のポスター。

18歳~30代の人たちで構成された団体から、身近な街づくりに取り組む提案を公募・審査した上で仙台市が協働で取り組む制度です。そして、青葉通地下道の今後の活用のあり方を探る一面もあります。

各ブースそれぞれに人が集まっている。

ですが、仙台市との協働プロジェクトという一面がありながら、実際に行ってみると「まちづくり」という力みがなくて、出店者や運営側がそれぞれに自由に発信しているのは魅力的でした。その緩やかな雰囲気に惹かれて人が集まってきたのでしょう。

 

好きなことを気兼ねなく好きって言えて、発信できる場所は居心地が良いと実感。そしてそのような場は尊い気がしました。いつか青葉通地下道が、色々な人が集い、のびのびと個性を発揮できるような場所になればいいなと思いました。

イベント概要

「地下道-3150」
日時:2022年10月8日(土)~10月10日(月・祝)
会場:青葉通地下道イベント広場内(仙台市青葉区一番町3-1)
主催:Studio Soda Sendai(ウラロジ仙台)共催:仙台市

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◎ウラロジ仙台 https://urarozi-sendai.com/