出張から帰ってきたら無性に日本酒が飲みたくなった。だからと言って繁華街に行くにはちょっと疲れている、わいわい騒がしいところも好きだけれど、今日はちょっと静かな空間で日本酒を堪能したい。
そう思って訪れたのは「食堂やまき」錦町公園のすぐ近く、大通りから少し小道に入ったところにあるお店だ。
店名:食堂やまき
住所:仙台市青葉区本町2-19-28 シグマケミカルビル 2F
電話番号:050-5596-8145
営業時間:17:30~24:00
定休日:日曜日
参考:Facebook
日本酒から始まり日本酒に終わる吞兵衛な私だが、この日は喉が渇いていて一発目はごくごく飲めるものを欲していた。
数ある日本酒を横目に探し当てたのが「山の壽檸檬」
その中から爽快グレフルレモンサワーと書かれた「沖縄んブルーサワー」を注文する。
水色のレモンサワー。
沖縄の海を再現しているのだろうか、関東産まれ東北育ちの私は未だ沖縄に足を踏み入れたことが無いので、こういう色なのかと想像する。
海の色なのに程よくレモンが香り、女子が好きそうだと思った。
自分の中での大定番「お漬物」と「玉子焼き」は今回マスト。それにお腹が空いていたので「ポテトサラダ」も行っちゃう事にした。
突き出しは茶碗蒸し。蕪のすりおろしがかけられている。
これがとろとろでスープのよう、想像の茶碗蒸しとは遥かに違うが美味い。お腹が空いていたこともあってあっという間に平らげてしまった。
チーズ風味。その時の旬の素材を使用するので、季節によって変わるそう。夏はそら豆だったらしい。今回のはポテトのホクホク感がダイレクト、ピリ辛な胡椒がさらに食欲を掻き立てる。
この玉子焼きが美味しかった。他の居酒屋で食べたものもみな美味しいのだが、こちらは出汁よりも甘さが全面的に勝っている玉子焼きだった。
甘さを出汁が支えるような味わいで、それにより出来やすくなった焦げがまた良い具合なのだ。1切れがこれだけ大きいのも他ではあまり見ない。
まずは初め一杯、酔う前に堪能しようとこれにした。
山形 中取り純米吟醸「十四代」
説明は不要であろう、誰もが知る最高の日本酒の1つだ。
味にふくらみがありメリハリがきいている、香りは抑え目、旨口という言葉が生まれたのも納得の味。
続けざまにもう一杯。
福島 純米吟醸「楽器正宗」
愛らしい女人のラベル。華やかでいてフレッシュな味わいだ。
雑に盛られたように思うがこれがなかなかに美味い。漬け具合が最高に好みで参る。これまで出てきた料理すべてが美味しい。これは次も楽しみになる。
どこかでみた事があるのだが思い出せず注文。瓶を見てあぁと納得。この荷札のようなラベルが印象的だったのだ。甘めだがスッキリとした飲み口が美味い。
そして日本酒づいたところで、満を持しての銀たら西京焼き。
銀たらも美しいがそれがのせられている皿、そして添えられている明太れんこんが華やかで思わず声が出てしまう。
もう季節は秋なんだなぁとしみじみ思った。
静かにまったりとした1人飲み万歳な身の上としても、美しいものを見ると、この感動を共有できる誰かが隣に欲しくなる。料理は目でも楽しむものなのだ。
箸をつけると身はふんわりと崩れる。上質な脂に甘めの味噌が浸み込んで味わう事にため息が漏れた。日本酒と銀たらと、こんな素敵な組み合わせを堪能できる私は今宵一の幸せ者ではないだろうか。
福島 純米酒「央」
亀の尾という文字に惹かれた、原材料である米の種類らしい。これが非常に奥行きのある美味しい日本酒で虜になってしまう。
銀たらと美味しい日本酒と最高に幸せな時間。
ただこの日の私は欲張りで、この時間をちょいと延長したくなった。
これもまた華やかな器で登場。ぷりぷりな海老の食感がたまらなく、そこに大きめ粒の塩がまた良い仕事をしてくれている。
ちょいと飲むつもりがじっくり腰を据えてしまった。それもこれも料理が美味しいのに尽きる。あれもこれも食べたくなってしまうし、日本酒も豊富でたまらない。
程よく落ち着いた店内は大切な人と来るのにも最適だろう。今回は頼まなかったがワインも多く揃っていたので、次はワインをメインに伺いたいと思う。
店名:食堂やまき
住所:仙台市青葉区本町2-19-28 シグマケミカルビル 2F
電話番号:050-5596-8145
営業時間:17:30~24:00
定休日:日曜日
参考:Facebook