仙台はショコラ専門店が非常に少ない。去年マチプラで紹介した「仙台カカオ亭」も今年の8月で撤退してしまった。県民性なのか気候によるものなのか、宮城はショコラの専門店が出来てはすぐに撤退してしまうのを繰り返しているような気がする。そんな中、去年の年末に1つのお店がオープンした「La Cui Cuit patisserie chocolaterie」そうchocolaterieなのだ。
店名:La Cui Cuit(ラキュイキュイ)
住所:仙台市青葉区上杉1-17-9
電話番号:022-797-3851
営業時間:10:00~19:00
定休日:日曜日・月曜日
参考:Facebook
場所は北四番丁駅からすぐ近く。chocolaterieで言うならばガトーめぐろさんも近くにある。意気込んで開店少し前に来てしまった私をロールカーテン越しに見つけたのであろう、可愛らしい店員さんが少し早めにお店を開けてくれた。大変申し訳ない。
向かって正面左手にケーキのショーケース、右手にショコラケース。とりあえずショコラからチェックをする。
ショコラは全部で8種類。
お行儀よく並べられたショコラは宝石のように光輝いている。
とりえあずこちらからグアナラ・プラリネノワゼットカフェの2種類を選択し、もう1つは店員さんのおススメのものをチョイスしてもらい3個お買い上げ。
贈答用は4個入り、6個入り、9個入りの3種類があった。今年のバレンタインは限定商品もあり、ハイヒールを模ったチョコレートにマンディアンが4種類入ったものがメインだったと思う。完売続きでバレンタインの直前にはショコラはすべて売り切れ、こちらの箱入りすらも買えなくなるほどの人気だった。
こちらはケーキのショーケース。今回は手土産で3つほど必要なのでこの中から厳選する。
ショコラ以外で人気なケーキを店員さんに尋ねるとタルトにピスタチオ、それにシュークリームをあげられた。ケーキの中で1つだけのシュークリームは目立つので、プラリネ・ショコラとピスタチオムースのトリアングル。それにタルトの中からタルトフリュイノワールを選択。
包んでもらう間に焼き菓子をチェック。美味しそうだがこのまま先方へ向かうため持ってはいけない。次の機会にとぎりぎり歯をくいしばって耐える。
手土産に持っていった先で開封、気心のしれた仲間内だったので3種類をシェアして食べた。
ふわふわのムースは食感は軽いけれど味は濃厚。中心部分はブリュレになっており単調になりがちなところにうまい具合に変化をつけている。
タルト土台にフレッシュなベリー、そしてアクセントの柑橘がのっている。ベリーの甘酸っぱさとクリームがよく合う。こちらのクリームがかなり滑らかでタルト生地との合わせが最高だった。
濃厚なピスタチオムースとキャラメル風味のショコラムースの2層。土台のアーモンド生地がサクサクでアクセントになり、最後まで飽きずに美味しく食べらる。
基本はフランス菓子だと思うが美味く日本人好みに仕上がっている。ムースは濃厚だが全体的に甘さは控えめで食べ進める上での味の変化や食感のアクセントがあり、持っていった先で大層喜ばれた。
こちらはボンボンショコラ3種類。
どれもコーティングは薄く、ファーストタッチが非常に軽い。口の中に華やかなショコラの風味が広がると同時にすぅと儚く蕩けていく。またピューレがとろりと溶け出し繊細かつ美味、軽やさとくちどけの良さが他と比べると抜きんでている。
ボンボンショコラはいかにコーティングを薄くするか、そこがショコラティエにとっては勝負なのだが、間違いなくこのショコラは宮城県で食べられるものの中では上位だ。
ただ1粒250円、JEAN-PAUL HÉVINよりは求めやすいが宮城でこの価格が受け入れられるかは微妙なところかもしれない。華やかでかつ繊細なくちどけだからこそ、人によってはこの一瞬だけの価値を躊躇いそうだ。
ぜひ一度堪能してほしい。
店名:La Cui Cuit(ラキュイキュイ)
住所:仙台市青葉区上杉1-17-9
電話番号:022-797-3851
営業時間:10:00~19:00
定休日:日曜日・月曜日
参考:Facebook