ディープで不思議なサブカル空間の文庫喫茶バー【一番町】~へんてこ屋~

おでかけ


テトラポットのぬいぐるみと謎のつまみ(丁寧な説明に店主さんの人柄が現れている)

場所は大日如来の裏手側、大人気の食堂goutさんのほぼ向かいに掲げられた「へんてこ」と書かれた不思議な看板。通る度に気になるなぁと見上げていた。いつか行きたいなと思って早数か月。
友達の待ち合わせまで時間があったその日、偶然に前を通りかかって「行くなら今日!」と天命を受けた。



店名:へんてこ屋
住所:仙台市青葉区一番町1丁目11-34 三浦輪業商会ビル2階202
営業時間:13:00-21:00
定休日:火曜日
参考:webサイトTwitterInstagram

決めたら即行動、狭くて暗い階段を登るとさらに開けづらいなぁという白い扉が立ちふさがったが勢いのままオープン!すると摩訶不思議な空間がそこに現れる。

こちらのお店は今年の3月にオープン。文庫喫茶バーであると同時に店主さんが厳選した不思議で面白くも珍しい雑貨を取り扱っているそう。

こ、これは!!

デザインフェスタで見た事のあるアーティストさんの作品が並んでいるじゃあないか!イベントか通信販売でしか買えない作品がじっくり見て手に取れるなんて仙台ではそうそうないので秒で興奮してしまった。

このランドルト環ピアス買おうかめっちゃデザフェス会場で悩んだ

その他にも通販を行っていないクリエイターさんの作品も置いており、店頭ではここだけで販売している物も色々あるそうだ。

魚の骨を使ったアクセサリー。骨だよ骨!!

雑貨が並べられた店内の奥は喫茶バーになっている。
向かって右側はなんだかゴシックテイストな空間。伺った日はハロウィーン後だったので、名残りのThe Nightmare Before Christmasフィギュアが棚に並べられていた。陽気な人気者ジャックを一途に思う継ぎ接ぎ人形のサリーが可愛いんだこれが。

奥にある椅子は1920年代に実際に使われていた歯医者の椅子だそう。Sweeney Toddか!と思ったけれど、家に帰ってからあれは理髪店だった事に後で気付いた。雰囲気にのまれたのだろう。

現地で口に出さなくて良かった
この椅子は実際に座ってもOK。ただし歯医者のように動かす事は出来ないそうだ。個人的にはゴシックブランド「Moi-même-Moitié」か「alice auaa」の洋服を着こなした美少女に腰かけてもらいたい。

こちらのバーを利用するにはドリンクのオーダーが必須でコーヒー500円~。アルコールもあり1Fにある「街の惣菜やmon」さんのお弁当のみ持ち込み可能。

カフェオレ600円をお願いする事にした。歯医者の椅子は怖くて座れなかったのでその向かいに陣取る小心者の私だ。

左側はカウンターになっていてコンセントの使用も可能。注文の品を待っている間に棚に置いてあるおもちゃは触って遊んで良いそうだ。

やったー!!

というわけで精神年齢が子供な私はさっそく手にとって遊んでみた。

みんな大好き「アノマロカリス!」カンブリア紀最大の動物&生態ピラミッド頂点の捕食者(当時)独特な形態はデフォルメされていても健在!類似仲間としてツチノコもいたが、そちらはお客さんの持ち込みなのだそう。

ツチノコ持ってくるって客のクセが強い

ヒグチユウコさんのミニフィギュア。真ん中の猫がいい表情してる。

めっちゃ中身が気になる手紙。封が開けられている……という事は盗み見る事が可能ということだ。

店主さんのおススメはドラえもんの秘密道具で出てきそうなショットガンガッシュベルのぬいぐるみ。なんとどちらも音が鳴って派手に遊べるのだ。私もガッツリ遊んで楽しんだ、これは現地でぜひ遊んでほしい。

そんなこんなでキャッキャッうふふ(´艸`*)とはしゃいで遊んでいたらカフェオレが出来上がっていた。

可愛いムーミンカップで、なんと2種類のおやつ付き。

上は台湾のお菓子らしくパッケージが可愛らしい、下はコーヒーにはお馴染みのシナモンビスケット。

シュガーの提供の仕方がオシャレ。

カフェオレはカップいっぱいに注がれていて熱々。しっかりと苦みのあるコーヒーにミルクの優しい口当たり。ブラウンシュガーを入れると少し風味が変わる。
おやつとの相性も良く、量もあるのでゆっくりと幸せな時間を過ごすことができた。

バーを利用するとこちらの本棚の本が読みたい放題。世界の幽霊屋敷とかレトロピア岐阜とかめっちゃ気になる本がいっぱい。

カフェオレを飲みながら店主さんとお話ししていたら衝撃的な事実が発覚。
ここへんてこ屋さんは2014年から始まった某webサイト発祥の地味ハロウィン2019仙台の会場だったのだ。

まさか仙台で地味ハロウィンイベントを開催していたなんて!

地味ハロウィンとは
ゾンビや魔女のように派手な仮装ではない「地味な仮装をして集まる」ハロウィンイベントです。
コスプレするまでもない地味な恰好や、そのへんによくいそうな人、こういう人いるいる~というあるあるネタをついた微妙な仮装を楽しみます。誰かをディスるような仮装は×。

知っていたら絶対参加した、ちょっと悔しい。来年は参加しようと心に決めた私だ。
(※今年の様子はへんてこ屋さんのInstagramで覗き見ることができます)

色々あってこれだけでは欠片しか紹介できないディープで不思議なサブカル空間「へんてこ屋
ZINE販売やギャラリースペースもあり作品も随時募集中だそう。少しでも心が揺れ動いた貴方はさっそく足を踏み入れたほうが良い事間違い無しです。



店名:へんてこ屋
住所:仙台市青葉区一番町1丁目11-34 三浦輪業商会ビル2階202
営業時間:13:00-21:00
定休日:火曜日
参考:webサイトTwitterInstagram