一度は見て欲しい!日本らしさ際立つ美しい庭園にも心安らぐ別名縁結び寺~円通院~【松島町】

お寺/神社/史跡

こんにちは!こはくです。

いつも紅葉のライトアップで参拝に訪れる円通院。明るい時間に行ったことがないなと思い参拝へ行ってきましたのでご紹介します。

街の文化財に指定されている山門

寺社名:円通院(えんつういん)
電話番号:022-354-3206
住所:宮城県松島町松島字町内67
参考:ホームページ

<電車>
仙石線 JR松島海岸駅より徒歩約5分
東北本線 JR松島駅より徒歩約20分

<車>
三陸自動車道 松島海岸ICより約5分

拝観料

大人 300円
高校生 150円
小人(小学生・中学生)100円
*団体割引などもあり

 

拝観料を納めてから、御朱印帳を預けました。

 

縁結び観音

茅葺屋根の山門をくぐると左手にすぐ、縁結び観音様。

この観音様は男性と女性または、今まで縁が無かった人をとりもつご利益があります。
「縁結び観音」は竜に乗った観音菩薩で、竜は男性を菩薩は女性を表し、竜が菩薩を背に乗せ天に上り和合します。(引用:ホームページ

観音様の周りに並んでいるのは『願掛けこけし』1体500円で祈願奉納出来ます。
ずらりと並ぶ数に信仰の厚さも伺えますよね。みなさまが良縁に恵まれますように♡

石庭「天の庭」と「地の庭」

こちらのお庭は「天の庭」と呼ばれ須磨山を中心に松島湾に実在する七福神の島を表し、松島湾を白砂・周囲の山々をコケで表されています。(引用:円通院パンフレット)

松島湾に七福神の島があるんですね…!

こちらは「地の庭」と呼ばれ人生を表しています。
石で生まれたままの割肌からたたかれ、磨かれ成長する様は三種類の仕上げで表しています。「天」「地」には天水橋がかかり「天の庭」と「地の庭」を結ぶ懸け橋です。(引用:円通院パンフレット)

個人的にはこちらが好きで、ライトアップ時にもいつも一休み。

明るい時間帯、イベント時でもないのでゆっくり歩くことが出来て普段は気付かないものも感じられたり。思わず深呼吸も。

伊達光宗公を祀る国指定重要文化財「三慧殿」です。

伊達光宗公は伊達政宗公の嫡孫で幼少の頃より文武に優れ、その才智は政権安定に力を注いでいた徳川幕府にとって恐るべき逸材であった。

光宗公は江戸城内において19歳という若さで卒し、その死因に関して毒殺説と病死説が伝えられている。

(引用:円通院パンフレット)

この伊達光宗公は、伊達政宗公の孫。
伊達政宗公の子である第二代藩主伊達忠宗公・徳川家康公の孫にあたる孝勝院振姫の子です。

霊屋は光宗公の死を悼んだ二代藩主忠宗公によって建立されたもので、逗子の中には白馬にまたがる衣冠束帯の光宗公の像と殉死された七人の像が祀られている。

壮麗な厨子の図案は支倉常長が西欧より持ち帰った様々な文化を模様として描き、当時鎖国制度を試行していた徳川幕府に対しては、伊達家の霊廟と申し立て、その扉は開けることはなかったと言われる。そのため3世紀半もの間公開されずに現在に至った伊達藩の秘蔵である。

(引用:円通院パンフレット)

以前ご紹介した仙台東照宮には忠宗公と振姫がつないだ伊達家と徳川家のルーツがありました。

仙台六芒星の一角『仙台東照宮』で伊達家と徳川家のルーツに思いを馳せる ~仙台東照宮~

サンファン・バウティスタ号で航海をした支倉常長公にもゆかりもあり、血縁関係の出来ていた徳川幕府からこの霊廟を守るには伊達家の様々な策や思いもあったのではないと思います。

三慧殿の厨子には水仙や洋バラ、アカンサス、トランプ模様などの西洋的な模様が描かれている。

支倉六右衛門常長公が西欧より持ち帰った「ローマを表す日本最古の洋バラ」・「イタリアフィレンツェ市を表す花でもある水仙」が描かれたその背景に、どんな思いがあったのでしょう。

伊達の黒船とも呼ばれたサンファン・バウティスタ号と共に想いを馳せる歴史の旅路

洞窟群は約700年前のものだそうで、とても厳かな雰囲気。

洞窟群の前を通り、スギ林の中を歩いていると気持ちが落ち着き自然と非日常的な感覚に。禅林瞑想の庭と呼ばれているそうです。

「日本最古の洋バラ」は支倉六右衛門常長が、ローマから持ち帰った…

伊達家が鎖国という時代背景にかかわらず、支倉六右衛門常長を通じて伝わった様々な西欧文化を伊達家の秘蔵として当院三慧殿内の厨子に図案化して残してあります。

その中にローマを表す「日本最古の洋バラ」の絵があります。このバラ園は当時の偉業の象徴として、造成されたものであります。ここにはその日本最古といわれる洋バラもあり初夏の頃には満開を迎え円通院がバラ寺と呼ばれる所以でもあります。

バラ寺とも呼ばれているとは美しい響き。バラ園があるのは知っていましたが、このバラ園が出来た背景の歴史は知らなかったです。初夏、ぜひ咲き誇るバラを見てみたい…!

バラの庭「百華峰西洋の庭」三慧殿の厨子にかかれているバラ・アカンサス・ガーベラなどをモチーフにして、仏教とキリスト教の出会いによって生まれたバロック的な庭です

(引用:円通院パンフレット)

 

松島町指定文化財・円通院本堂「大悲亭」

本堂大悲亭は光宗君の江戸納涼の亭で、愛息の早逝を悼んだ忠宗公が解体移築したもので、寄棟造萱葺の瀟洒な姿は、禅寺らしい落ち着いたたたずまいを見せています。
円通院には、約350年前に造られた心字池と観音菩薩が住む補陀落山を中心にした庭園があり、この庭は小堀遠州 (江戸時代の日本を代表する作庭家) 作と言われています。

(引用:ホームページ

こちらが本堂です。
「遠州の庭」とも呼ばれる、本堂の前庭にある心字池での紅葉のライトアップは息を呑む美しさなんですよ。お庭の木々のライトアップだけでなく、古代笛の演奏が淑やかに流れていたり幻想的な夜となります。

松島町指定文化財・本尊聖観世音菩薩

桧材、寄木造り、漆箔、像高63cm。
四段の鱗型蓮台に坐し、右手を施無畏印、左手に未開敷蓮華を執る。
豊頬・高髻の姿はりりしく、框座・透かし彫りの光背とのバランスもよく、室町時代の秀作であるといわれています。(引用:ホームページ

明るい時間の参拝、お姿をゆっくり拝見させていただくことが出来ました。

円通院では数珠作り体験が出来ます。好きな玉を選んでオリジナルの数珠を作ることができるそうなので、あたたかくなったらぜひ体験してみたい( *´艸`)

■オリジナル数珠作り体験
1000円から(材質により値段が異なります)
9:00-15:00まで(通年)

御朱印は300円を納めます。

自分の生まれ年だけでなく、今年の干支のお守りを持つのも良いですね♡

1番好きな場所。本堂横なのですが、何故か惹かれるんですよね。この日は他の方が立ち止まり魅入られているお姿が。

松島の縁結び寺、円通院さんでは日本らしさ際立つ美しい庭園も見どころです。
寒い時期にはワビサビが感じられ心も癒されますので、ゆっくり散策しながらの参拝などいかがでしょうか。

ライトアップの季節も素敵なので一年を通して楽しまれてくださいね。

 

寺社名:円通院(えんつういん)
電話番号:022-354-3206
住所:宮城県松島町松島字町内67
参考:ホームページ

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おまけ

寺町小路という看板近く、国道45号線から少し入った場所にありますこちらのお店でおやつを購入したところ、大変美味しかったので最後に。

大判焼、迷わず「ずんだ」を♡

ツブの残るしっかりずんだ!
ずんだは甘さ控えめ、生地はしっとりもっちり♡とっても美味しかったです♡
ドライブのお供にもぜひ♪

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