マツコの知らない世界でも紹介された空飛ぶUFO?いいえ、懸垂型交通信号灯器です【ブラミヤギ】

ブラミヤギ

皆様、はじめまして!
宮城県民1年生のうみかと申します。

生まれが福岡、育ちは滋賀、親戚はほぼ全員が関西在住という根っからの関西人の私ですが、生まれも育ちも仙台、親戚はほぼ全員東北在住という、私とまったく正反対の環境で育った方との結婚をきっかけに、仙台へとやって参りました。

文化や気候が違う仙台での生活はとても新鮮で、毎日新たな発見があり、違いと驚きを楽しんでいます。

そんな「移住者」の私が見て感じた「宮城の良さ・面白さ・小ネタ」を、「ブラミヤギ」というシリーズで、宮城県民の皆様はもちろん、全国の皆様へ猛プッシュしていきたいと思います。よろしくお願いします!

今回のテーマは、懸垂型交通信号灯器

何だそれ?と思われた方がほとんどだと思います。私自身も初めて知った時には「け、けんすい…?」と思いました。懸垂って公園とかにある、ぶら下がる遊具だよね?

百聞は一見に如かず、まずはどんなものか見ていただきましょう。ドン!

一見空を飛ぶUFOのように見えるこの信号機こそ、今回のテーマである懸垂型交通信号灯器です。

交通量が多く信号機が必要だが、道幅が狭い、または地下に水道管やガス管が通っており、四隅に信号機の設置ができない交差点」に1979年から1986年までに設置され、現在も利用中。

30年以上に渡り、宮城の交通の安全を守っている信号機です。何だか形も歴史もすごくかっこいい。

宮城県民の方、特に仙台市内にお住まいの方なら一度は見たことがあるはずの信号機、実はほぼ宮城県でしか設置されていないことをご存知でしょうか?

私の住んでいた滋賀県だけでなく、近隣の京都・大阪・福井・岐阜では見たことがなかったため、仙台に来てまず驚いた事がこちらの信号機。名古屋の大須に似た信号機を見ましたが、それも1機のみ。

宮城県はUFO型信号機王国といっても過言ではありません。

5月現在で宮城県内20ヶ所に設置されており、そのうち16ヶ所は仙台市内に設置。

  • 大和町     1機
  • 大河原町    1機
  • 石巻市     1機
  • 亘理町     1機
  • 仙台市青葉区  5機
  • 仙台市太白区  3機
  • 仙台市泉区   5機
  • 仙台市若林区  3機

※施設内に設置されている信号機もありますが、公道ではないためカウント外としています。

こう見るとやはり仙台市内が圧倒的に多いのですが、私の住む仙台市青葉区の国見・八幡・子平町エリアは、約1km圏内に4機のUFO型信号機が設置されているUFO天国

そこで、実際に4機のUFO型信号機へ足を運んで来ました!

  • 国見2丁目交差点


住所:青葉区国見2丁目8番先

国見歯科クリニック付近。
道幅も極端に狭くはないですが、小学校の通学路・市営バスの運行ルートのため、車での運転の際は注意が必要。

  • 柏木2丁目交差点①


住所:青葉区柏木2丁目4番先

セブンイレブン仙台柏木店付近。
道幅はめちゃくちゃ狭いですが、交通量が多く、市営バスも通ります。停止線が通常より後ろにあるので、注意!

  • 柏木2丁目交差点②


住所:青葉区柏木2丁目4番先

アイ薬局付近。
前述の交差点を南方向に直進すると、すぐに見つかります。こちらも道幅が狭いので注意。

  • 角五郎1丁目交差点


住所:青葉区角五郎1丁目6番先

加賀米穀店付近。
閑静な住宅街の中に突然現れるUFO。
道幅が狭いですが、交通量が少なめです。歩行者の方が多いため注意。

どうでしょうか?こんな狭いエリアに4機も集まっているのって、かなりレアではないでしょうか?

ちなみに以前はもう1機あったのですが、老朽化のため撤去されてしまい、現在は4機になりました。

すべてのUFO型信号機が30年以上経過しているため、初期に製造された鉄柱型の信号機は順次撤去され、交通量や周辺の状況など見直したうえで新たな信号機へ変更、または交通量が減り信号機が不要な場所は一時停止の標識へ変更されていく予定だそうです。

新たに設置される信号機は通常の四隅に設置するタイプになるか、アルミ製のUFO型に変わるのかは不明とのこと。

少し寂しいですが、時代とともに信号機も変化していくもの。

ぜひ、宮城県民の交通を守るUFOを見に来ませんか?