『味の記憶』
例えばそれは、母の手料理や、誰かと共有した食事だったりと、皆様の中にも何かひとつは大切にしたい味の記憶がはあるはず。
今回は新しい味の記憶が刻まれる。そんな可能性を秘めた仙台の誇るお寿司屋さん『すし蓑』さんをHANAがご紹介です。
場所は仙台国分町。言わずと知れた東北随一の呑兵衛街に数多くの寿司屋が存在する中、全国各地からその味を求めて客人が集う寿司名店。それが『すし簑』さんです。
宮城県寿司ジャンル食べログランキング1位(※2019年12月8日時点)。更に宮城ミシュランプレート獲得と、その実力はお墨付きです。
さて、年の瀬も迫るこの季節。我を労う心持ちでいざごめんくださいませ。
時は18時。女独り腰をおろしたのは大好きな隅の席。親方の手仕事が伺える特等席です。
先ずは兎に角口開酒は瓶ビール。
お弟子さんが注いでくださる一杯目のお酒は格別です。
お料理はお任せ1本(※15,000円~)なので、親方に全てを委ねて待ちます。さてと、旨い肴に言葉は不要ですね。今回は語り少なめにお届けします。
ビールをグビッとやっていると程なくして現れた一品目。
[1]菜の花と銀杏
炙られた菜の花はパリッとした食感。銀杏の持つ独特の風味が融合し実に旨い肴です。
[2]穴子の焼霜
焼霜仕立ての穴子は、肉厚でふわっした食感と共に程よい歯ごたえもあります。
[3]白魚の黄身酢
菜花の彩りが美しい一皿。黄身酢はまろやかでサッパリと頂け酔い酒の肴です。
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クルッと。
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[4]焼白子
レモンの間に隠れん坊していたのは焼き白子。レモンを絞ってどうぞと親方から一言添えられます。
[5]あおりいか
イカはネットリとした旨みがあり、軟骨もサクッとはが入る柔らかさ。
[6]ずわい蟹の蒸寿司
酢飯、蟹身、蟹味噌が一体となり、贅沢なお皿です。
[7]平目の昆布〆
昆布の旨みが広がりをじっくりと味わいます。
[8]エンガワ
身の食感がしっかりと感じられる一貫。
そうそう、お酒はお任せで燗酒をお願いしました。
瓢箪徳利が可愛らしい。
[9]生蛸 柚子味噌掛け
柚子味噌の風味は冬の味。蛸の部位で変化する歯応えが楽しい小鉢。
[10]鰤
脂の乗った鰤に、葱と生姜の薬味がよく合います。
[11]鯖
昆布がまるで羽衣を纏ったように美しい鯖の握り。
[12]小肌
肉厚のコハダが折り重なり、コロンとした可愛い姿に一目惚れです。
[13]鮟鱇の昆布〆
この季節、鮟鱇と肝を待ち望む方も多いのでは。想像通り旨し!!
[14]キンキの手巻
手渡しで渡される手巻。キンキはほっくりと温かく口福に包まれるひと巻です。
[15]甘海老の昆布〆 塩辛のせ
海老の甘さと、塩辛の風味が酔く合います。
[16]鰯の巻寿司
大好物の鰯は海苔巻きとなって壇上へ。海苔の風味がまた美味しい。
[17]漬け鮪
キリッとした姿の一貫。赤身の鮪は漬けが酔い。
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ぱかぁ〜。
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[18]鮟鱇 鮟肝 椀仕立て
厚みのある鮟肝にうっとり。ぶりんとした身と合わせて頂く幸せ。
[19]鯛の昆布〆
シャリと鯛の間には山椒の身が。この手仕事が嬉しい。
[20]このわた
ナマコの塩辛です。酒好きなら唸ること必須です。
[21]蒸し鮑
鮑に肝。悩ましいこの旨さ。
[22]雲丹
お寿司屋さんのカウンターで頂く雲丹は主役級です。とけてなくならないでと願ってしまいます。
[23]北寄貝海苔巻
[24]北寄貝握り
北寄貝が続きます。貝好きには嬉しい至福の2品です。
[25]中トロ
[26]大トロ
この二貫に言葉は不要ですね。大トロは蕩けると思いきや、サクッとした食感が愉しい驚き。
お隣にお座りになったご常連様が頂いていた『日高見』を私も頂きます。
それに合わせて、親方からツマミが届きました。
[27]鯨ベーコン
鯨の香りでお酒が進みます。
[28]鮑海苔巻
先ほど頂いた鮑とはまた違った美味しさです。
[29]玉子
お寿司屋さん各々に個性が出る一品ですね。こちらはHAHAからお願いして最後に頂きました。
『全29品』
至高の数々本当にご馳走様でした。口福というのは、時間の流れを忘れさせてくれます。
初見にも関わらず、親方や常連のお客様が色々と御指南くださったりと、胃心地も、心持ちも酔い時間でした。お料理はお任せ一本(15,000円~)ですが、苦手な食材や、つまみ多めでなど各々の要望に応えてくださるので、安心して堪能出来ます。
冬の味覚が更に美味しくなる季節。是非みなさんも、極上のひと時を『すし蓑』さんでいかがでしょうか?
店名:すし蓑(すしみの)
ジャンル:寿司
住所:宮城県仙台市青葉区国分町2-12-19
営業時間:【月〜土】17:30~22:00頃
【定休日】日曜・祝日
参考:食べログ