ドライブはいつも気の向くままなユーホーです。
NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロインの故郷が、気仙沼湾の架空の離島「亀島」という設定でしたが、実際に気仙沼大島をロケ地に撮影されました。
今回は、その大島の東側に突き出た唐桑半島に行ってみました。
唐桑半島(からくわはんとう)
海岸線は、複雑な入り江や奇怪な岩礁などの景観がすばらしく、是非快晴の下訪れたい。
半島の先端まで行くと、ビジターセンターがあり、唐桑の自然や過去の津波の史料などが展示されています。
唐桑半島ビジターセンター・津波体験館 | 【公式】気仙沼の観光情報サイト|気仙沼さ来てけらいん (kesennuma-kanko.jp)
◆宮城県気仙沼市唐桑町崎浜4-3
ビジターセンターの向かいには野営場があり、手前側は傾斜になってますが奥の方に自由にテント設営できます。
なんと!450円でいいんですか?…住ませて…
ここは日当たりが良く静かでロケーションも最高。この日は平日でしたが、続々とキャンパーがやってきました。見事に男性のソロキャンばかりです。しかも、キャンプギアがいちいちカッコイイ。絵になるなぁ…
どうやら、ファミキャン向けではないツウに人気の野営場と思われます。
夜はどんだけ星空がきれいなことだろう。
神の倉の津波石
地元の漁師さんによって発見された震災遺構「津波石」を見てみたいと思い、気楽に歩き始めました。
東日本大震災の津波によって海中から浜(磯辺)に打ち上げられた石です。大きさはいずれも高さ3m以上で、大きいものは高さ約6m幅約5mもあるとのこと。
1キロちょいくらいならウォーキングがてら楽勝だっちゃねー
ところが、この1.2キロって、平坦じゃなくて、上ったり下りたりのハードなトレッキングでした(汗汗)
途中で何度も引き返そうと思いましたが、途中途中で眼前に広がるコバルトブルーの海と白い雲に癒されながら、老体にムチ打ちましたヒィィ…
ヘロヘロで行き倒れ寸前のところに ”もうすぐダヨ~ファイト!”
急な階段をズンズン下りていくと、あったぁぁハァハァ、、
ゴジラが横たわってるみたいな、人の背丈をゆうに超える巨岩がゴロゴロ。
-この入り江は、御崎の方と同じく約2億5千万年前(中生代前期三畳紀)の泥と砂礫が交互に堆積した地層が見られ、津波石も砂と泥が交互に重なり、同じ地層の岩石であることが分かります。石の表面に貝や藻が付着しており、海中にあったことを示しています-
-津波の威力を直に目で確認でき、手で触れることができる貴重な震災遺構-
1.2キロをヒーコラ歩いた甲斐がありました。
帰りもまた上ったり下りたり、海を眺めたりしながら、ビジターセンターへと無事たどりつきました。
鯨塚
ビジターセンターから今度は御崎の方へ、こちらは徒歩10分くらい。
御崎灯台
鯨塚を過ぎると、白い灯台が見えてきます。
八隻曳(はっそうびき)
灯台の下に広がる千畳敷が圧巻です。
船が上陸できるとは思えないほどの断崖絶壁と激しい凹凸の岩肌が広がっています。
御崎神社
唐桑半島の最南端にあり、千年以上の歴史を持つ神社です。
縁結びや大漁祈願などにご利益があると言われています。
嵐にあった漁船を鯨に助けられたことからこの神社の氏子は鯨を食べない、祭神が八隻の船で上陸したなどの伝説が残る、神秘で壮麗な社殿の神社でした。
半島を隅々廻るには一日かけたいほど、見所はまだありました。
石巻日和山
気仙沼から仙台へ戻る途中石巻へ寄りました。
10年前、日和山から見たあの惨状がどうなっているのか…
日和山山頂に鎮座する鹿島御児神社。
震災直後から数年間は、家も道路もなにもかもが無くなってしまい、街が壊滅したことを目の当たりにしましたが、現在は公園や工場などが立ち並んでいました。
日和山の北東側。中央の丸い建物は石ノ森萬画館。津波で流されずに残りました。
その左岸には、10月にリポートした『ねこふぇす』の会場となったかわまち交流センターや元気いちばが出来ました。
南三陸の旅は、同時に東日本大震災を思い起こさせ、震災の教訓を風化させないことの大切さが、形となっていく様子を各所で感じることのできるものでもありました。