Vol.1 二日町「nadinadi(ナディナディ)」
二日町にあるカフェ「Cafe Salut(カフェサリュー)」に、毎週金曜日限定で並ぶパン。それが「nadinadi(ナディナディ)」のパンだ。個性的な食材を使ったパンが多い。
どんな人が作っているのか知りたくなった。
《購入できる店》
店名:Cafe Salut(カフェサリュー)
電話番号:022-713-9520
住所:仙台市青葉区二日町6-6 1F
営業時間:11:00-21:00
参考:Instagram
そのパンの生みの親は人気パン教室の先生
そんな知る人ぞ知るパンを作っているのは祐生佳世子(ゆうきかよこ)さん。
パン教室「nadihouse(ナディハウス)」を主宰している。開業してから22年。「パン作りを教えることはその人の人生を豊かにすること。パンを作ることの楽しさが伝われば、生徒さんの生きがいや生活のハリになる。その為に、癒しの場、学ぶ場を提供しています。」と話す。
きっかけは生徒さんからの要望だった
教室で作るパンの美味しさを誰よりも知っている生徒さんから「売って欲しい!」との声が上がり、販売をスタート。最初は教室内でクリスマスなどイベント時のセット販売のみだったが、カフェサリューの協力やその他もろもろの環境が整い、現在の週に一度の販売に落ち着いた。
パンに合わせて粉を使いわけ、素材の良さに徹底的にこだわり作り上げるパンは週に一度の販売時に約10種類並ぶ。今回は定番の3種類と週替わりの2種類をご紹介。
国産小麦”春よ恋”を100%使った、もっちり食パン
春よ恋食パン(238g/10cm×11cm) 420円
国産小麦「春よ恋」の美味しさを存分に味わえる「春よ恋食パン」。甘くてちょっともっちりとした、炊き立てのご飯を彷彿とさせる日本人好みの味。その味を出す為に、あえて「春よ恋」を100%使っている。
バシナージュ製法(加水法)で、後から水を2回足して、パン生地を水で覆うようにしていることにより、ジューシーさが保てる。日持ちも良くなり、一味違ったふわふわ感を作り出している。
一般的な食パンよりもあえて、皮(クラスト)を香ばしく、焼き色を濃く。パリパリの皮(クラスト)としっとりもっちりつやつやの内相(クラム)。「日本人で良かった!」と思わせてくれるパンだ。
いつもの食卓を贅沢に彩る、丸パン
リッチな丸パン(35g 2個入/7.8cm×4.3cm) 200円
このパンは美味しさと汎用性を兼ね備えている。老若男女、場所やシチュエーションを選ばない。そのまま食べても良し、サンドイッチにしても良し、ジャムをつけても良し、食事に合わせても良しと、いつでもどこでも食べられる。
お手頃価格ながら、素材にこだわる「nadinadi(ナディナディ)」の味を気軽に感じることができ、いつもの食卓がちょっとリッチになりそう。
ゴロゴロ入ったマカダミアナッツがたまらない!パンオマカダミア
パンオマカダミア(105g /10cm×5cm) 420円
市販のパンでは考えられないくらいマカダミアナッツがたっぷりと入っている。「食べた人に満足してほしいと思い、ナッツは多め入れています。一晩水漬けして、ジューシーに仕上げているのもこだわりです。」と祐生さん。
水漬けの効果で、カリカリというよりはカリホク。絶妙な食感だ。
通常のチャバタの作り方とは違い 、ルヴァン種(ルヴァンリキッド)を使って、立ち上がりよく奥深い味を出しているそう。
みずみずしい内相(クラム)に、カリホク食感のマカダミアナッツ。砂糖は一切つかっていないのに、素材から感じる自然な甘み。一瞬でこのパンの虜になってしまった。
祐生さんイチオシ!ほうじ茶と黒煎り大豆のチャバタ
ほうじ茶と黒煎り大豆のチャバタ(104g /9.5cm×4.2cm) 360円
「あえて甘くないパンを狙って作っています。」祐生さんのその言葉通り、ほうじ茶の渋み、黒豆の香ばしさをしっかりと感じられる甘くないパンだ。
そのまま食べて和風にも、バターをつけて食べるとほうじ茶の風味がコーヒーのようにも感じられ、洋風にも転がる。甘いパンを楽しみたい人は、黒蜜をつければ和風にも、はちみつをつければ洋風にも。
パンそのものに甘さがないので、肉料理や赤ワインとの相性も抜群。合わせる食材によって、変幻自在のおいしさを楽しめる。
ピリッと大人なベーコンエピ
大葉と柚子胡椒のベーコンエピ(90g /25.4cm) 350円
一般的にはマスタードが使われるベーコンエピ。しかし、この組み合わせは酒飲みにはたまらない。
ピリリと辛い柚子胡椒が大葉とベーコンを引き立てる。生地にしみこむベーコンのコク、大葉は存在感こそやや控え目ながら、ほんのりと緑がアクセントになっている。
生地はソフトフランスなので、食べやすく、後を引く美味しさ。
パンが一番美味しい時は焼きたて
パンの販売もしているが「パンが一番美味しい時は焼きたてです。」と祐生さんは話す。
「nadinadi(ナディナディ)」のパンを食べて美味しいと思った。より美味しく食べたい。
そんなふうに思った人はパン教室「nadihouse(ナディハウス)」に通ってみてはどうだろう。
月に一度でもパン教室に来るという目的があれば、それを楽しみに日々を過ごしたり、ストレス発散になったり、生きがいになったりする。
焼きたてをその場で食べられる美味しさと楽しさを知れば、パンを見る世界が変わるかもしれない。
《パン教室》
店名:nadihouse(ナディハウス)
電話番号:022-399-9328
住所:仙台市青葉区二日町6-6-503
参考:ホームページ・Instagram