こんにちは!こはくです。
今回は、先日ご紹介した『奇跡の一本松』も復興シンボルとなる岩手県陸前高田市『高田松原津波復興記念公園』をご紹介します。
施設名:高田松原津波復興祈念公園
住所:岩手県陸前高田市気仙町字土手影180番地
参考:高田松原津波復興祈念公園ホームページ 公式Twitter
<電車>
JR気仙沼駅→JR大船渡線BRT「奇跡の一本松駅」下車
<車>
東北道 一関ICより約1時間15分
園内には『道の駅高田松原』『東日本大震災津波伝承館』先日ご紹介した『奇跡の一本松』があります。
他、現在も整備中で立ち入れる場所は限られていますので案内に従ってくださいね。
(☆参考記事:奇跡の一本松を訪ねて)
駐車場から、奇跡の一本松へとも向かう園路。
献花の場
祈りの軸と、奇跡の一本松~旧道の駅「タピック45」を結ぶ線の交点に位置し、海に向かって開けた空間の中で来訪者が花を手向ける場となっています。
(引用元:高田松原津波復興祈念公園ホームページ)
『切花あります』という案内をいくつか見ていたので、おみやげなのかと思っていたら献花の場に捧げるためのものなんですね。
*旧道の駅「タピック45」は現在立ち入り禁止です。
祈りの軸
津波の襲来した広田湾方向と津波が遡上した気仙川上流方向を結ぶ象徴的な軸線を示します
(引用元:高田松原津波復興祈念公園ホームページ)
海を望む場
海を望む場へと階段を上ります。
入口(駐車場)から徒歩約5分、距離 約350メートル。
祈りの軸の終点として、津波が押し寄せた広田湾や再生していく名勝高田松原、陸前高田の市街地や郷土の山々を広く望むことができる場です。(引用元:高田松原津波復興祈念公園ホームページ)
今は穏やかなこの海があの日、牙をむいたのか…と信じられない気持ちに。
手前に小さな松が見えています。この子たちがまた大きく元気に育ちますように…
そっと手を合わせてきました。
園内施設
道の駅 高田松原
施設名:道の駅 高田松原
住所:岩手県陸前高田市気仙町字土手影180
電話番号:0192-22-8411
営業時間:9:00〜18:00
休館日:年中無休(施設内一部店舗を除く)
参考:道の駅 高田松原ホームページ
入口で消毒、そして改めてマスクを確認。しっかりルールを守りましょうね。
道の駅内には、新鮮なお野菜やお土産などが売られていました。
奇跡の一本松に関するお土産も。
グッズ色々。バッグ類も可愛いですね。
小さなアクアリウムはお子さんたちに大人気でしたよ。
味わう
「たかたのごはん」では震災後に生まれた陸前高田市のオリジナルブランド米「たかたのゆめ」をおいしく食べてもらう定食や丼ものを提供します。
陸前高田で普段食べられている地元の味を楽しむことができます。
(引用元:道の駅 高田松原ホームページ)
震災後に生まれた陸前高田市のオリジナルブレンド米があるんですね。
今回は営業終了後でしたが、普段食べられている地元の味も食べてみたい!
陸前高田は牡蠣、あわび、ほたてなど、豊富な水産物が上がります。
「まつばら食堂」はそんな海産物を贅沢に乗っけた海鮮丼を提供。海の幸を存分に味わってください。
(引用元:道の駅 高田松原ホームページ)
陸前高田の海の幸を存分に味わえるとのことで、こちらも気になります!
ドリンクやスイーツは「すなば珈琲」で。
震災の支援からご縁が深まった鳥取県から、「すなば珈琲」が圏外に初出店。サイホンの淹れたてコーヒーをどうぞ。
(引用元:道の駅 高田松原ホームページ)
びびび…びっくりしました。鳥取県の「すなば珈琲がなぜ?!」と思ったら震災の支援からご縁が深まったんですね。
圏外では初出店だったなんて。今回寄れなかったのが残念!
お弁当なども販売されていて、こはく…ちゃっかり『牡蠣弁当』購入しました。
おみやげもゲットです。
東日本大震災津波伝承館
施設名:東日本大震災津波伝承館 いわてTSUNAMIメモリアル
住所:岩手県陸前高田市気仙町字土手影180
電話:0192-47-4455
営業時間:9:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日:12月29日~翌年1月3日(他年に4日程度)
入館料:無料
参考:東日本大震災津波伝承館ホームページ Twitter
入口受付にてサーモグラフィー&スタッフの方で検温とマスクの確認、手指の消毒をしっかりと。
過去から東日本大震災までの年表です。
震災前、岩手や気仙沼の国道沿いに「チリ地震津波ここまで」という看板が貼ってあるのを見たことがあったような記憶が。
まさかその後、東日本大震災にて新たな津波被害が生まれるとは思っていませんでしたが…。
ゾーン2『事実を知る』
館内には歴史をひもとくゾーン1・事実を知るゾーン2・教訓を学ぶゾーン3・復興を共に進めるゾーン4
などがあり、今回はゾーン2『事実を知る』の一部をご紹介します。
被災した実際の物、被災の現場をとらえた写真、被災者の声、記録などを通して、東日本大震災津波の事実を見つめます。
(引用元:東日本大震災津波伝承館ホームページ)
■被災した消防車
2011年(平成23年)3月11日、東日本大震災津波発生。
地震直後から、被災地域の消防団員たちは、強い使命感のもと、水門閉鎖や避難誘導、消火活動、孤立した人たちの救助活動などに尽力しました。
展示している消防車は、津波襲来の直前まで、住民への避難指示に奔走。直ちに高台へ避難するよう繰り返し住民に呼び掛けていました。
(引用元:展示案内板)
津波に押し流された消防車(2011年3月13日 田野畑村)
展示している消防車は、津波により山際まで押し流された状態で見つかりました。乗車していた消防団員は無事でした。
(引用元:展示案内板)
あちこち折れ曲がった消防車。窓は割れ車両の中も無残な状態に見え、津波の衝撃がよく伝わってきます。
乗車していた消防団員さんは無事だったということですが、わたしには想像もつかないあらゆる感情が渦巻いたことかと思います。うまく言葉にならないです…。
ゾーン2『事実を知る』では他に被災した気仙大橋の展示もありました。展示は気仙大橋のほんの一部のはずなのに、とても大きく感じました。ということは、橋全体が大きな橋でもあっても津波に飲まれて流されてしまったということなんですよね…。
おわりに
シアタールームをはじめ、実際に被災した展示物、教訓などから館内ではたくさん考え得られるものがあります。
それぞれが「誰かのために」「誰かを」守ろうと尽力した日でもあるのだと改めて気付きました。
立場を顧みず、地元の方たちをはじめ県外から応援や支援にと動いてくださった方たちもたくさんいたんです。
目を背けたくなったり、あまりの悲惨さに思わず涙してしまう記録もありますが事実を受け止め、心に刻み、これからを生きるわたしたちの教訓へとしなければならないと強く感じます。
「これくらい大丈夫」という油断が自分の、そして、大切な誰かの命を奪うことがあるということ。
命を守るための知識をつけ、防災グッズを備え、自ら行動できるようにしておくことが必要なのだと思います。
撮影禁止のゾーンも多くありますが、それがかえってより強く考えるきっかけになり地震や津波だけでない、あらゆる自然災害への防災意識が高まる施設でした。
多くの悲しみを乗り越え、忘れることなく、これからを見つめて。