宮城県出身 岩井俊二監督作品を掘り下げる!~ラストレター~

エンターティメント

はじめまして。べみです。

私は、映画なら邦画も洋画もどんなジャンルでも大好き。

今回は、私の映画好きの原点であり中学時代から追いかけ続けている岩井俊二監督とその作品について魅力をお伝えします!!

岩井俊二監督にハマったきっかけ

きっかけは、TSUTAYAでレンタルして中学時代に観た「リリィシュシュのすべて」。

今思えば、いろいろと多感な時期に観たからこそ、共感する部分がありました。

中学生のいじめや人間関係の混沌とした部分や心境の変化を純粋にありのまま形にしている印象の作品。

目を背けたい現実の描写とsalyuの歌の透明感が絶妙なバランスを醸し出します。

なんといっても、どこか寂しげな映像美の対比が見どころ。

岩井俊二監督作品の原点です!

そして、歴代作品の中でも何度観返したか数えきれない「花とアリス」。

高校生になる花とアリス。2人の女の子の日常の些細なやり取りや関係の変化の中に見える美しさが、これまた、圧巻。

こんな女子高生を見たことがあるようなないような、そして、自分もその世界観に居てもおかしくないような、この感覚を得たら、もうあなたも岩井俊二監督のファンになっているはず!

どの年代の人にもまずは、これを観て。と伝えている一本です。

岩井俊二監督のここがたまらない!

独特な世界観ももちろんのこと、役者さんを生かすのが本当にうまいです!

特に、「リップヴァンウィンクルの花嫁」(2016年)の黒木華さん。

自分が揺らいで揺らいでどこを歩いているか分からないような不安定な主人公役が、黒木華さんにしか出せない表情で描き出されています。

台本があるのかないのか、黒木華さん自体が思わずボソッと溢したかのような言動に観ている側はクスッと来たり、頷けたり。

3時間を超える長編ですが、飽きることなく見入ってしまうんです。

役者さんそれぞれの魅力を引き出す天才です!

今作のここに注目。

2020年 1月に公開した、岩井俊二監督最新作「ラストレター」。

監督は、宮城県出身であり、今までの作品も生まれ育った環境が背景にあったと語られていましたが今作は、初の宮城県ロケで映画が制作されました。

ここからは、「ラストレター」の魅力をご紹介します!

前作から繋がる「手紙」をキーワードにしたあらすじ

1995年に公開した「Love Letter」も実は手紙を題材とした物語なんです。

両方の作品に通ずる場面やキーワードは多く存在します。

例えば亡くなった相手に手紙を書く冒頭。

そして映画に出演する俳優までもが「Love Letter」と「ラストレター」を結びつけています!

監督自身も

“20年ぶりにの連作位の気持ちもどこかにありました。初期の時点ではその2つは姉妹のような関係の作品にしようと思っていました”

と語っています。

(「SWITCH」2月号16ページより)

「Love Letter」を観てから今作を観に行くことで面白い気付きが見つかるはずです!

ちなみに私は、「ラストレター」を観た後にもう一度「Love Letter」を観ました。

本当に、どちらも最高です。

宮城県各地を圧巻の映像美で映し出す

今回、監督初の宮城ロケになったのは、学生時代の自分と重ねあわせながら書いていたからこそのロケだったそう。

フィルムカメラを使っているかのような懐かしい美しさもありながら、ドローンを使っての空撮などとにかく綺麗で目が潤い癒される!!

馴染の深い仙台市内から、穴場スポットな白石市内までお見せしちゃいます!

☆ホテルメトロポリタン仙台(仙台市青葉区中央1-1-1)

☆カフェモーツァルトアトリエ(仙台市青葉区米ヶ袋1-1-13)

☆泉区紫山2丁目ポスト

松たか子演じる裕里が福山雅治演じる鏡史郎に宛てた手紙をポストに投函するシーンがこちらで撮影されています!

同じ角度で撮ってみたくなっちゃいますね!

☆沢端川(白石市沢端町)

神木隆之介さんと森七菜さんが美しい、、、!

☆武家屋敷(白石市西益岡町)

☆滑津大滝(刈田郡七ヶ宿町滝ノ上)

私がロケ地の中で一番行ってみたい場所です!


(※写真引用元:公式Instagram @lastletter0117より)

 

次回は、映画のシーンに浸りながらロケ地巡りをしてレポしたいと思っています!

皆さん、私の岩井俊二監督映画への愛はいかがだったでしょうか?(^^)

それでは最後に、「ラストレター」の予告編をご覧ください★