元々ラーメンが好きなのだが、最近は所謂中華的なラーメンが食べたくて仕方が無い。一時期ニューウェーブの中華そばが流行った時は行列で見向きもしなかったのだが、今になって沸々と欲が沸いてでてきた。
我が家は住宅街の中にあってラーメン屋はともかくあまり飲食店が無い。だからと言ってわざわざ街中まで出るのは面倒だ。美味しそうで身近で手頃な……
店名:麺屋58
住所:仙台市青葉区錦町1丁目3-5
電話番号:022-281-9583
営業時間:平日11:00~15:00 17:00~0:00
日曜11:00~15:00
参考:食べログ
「麺屋58」錦町公園の斜め向かいにあるラーメン屋だ。この辺りは「つけ麺専門店しずく」の系列店がひしめきあっていて他のラーメン屋はあまり見当たらない地域である。
確かオープン当初は所謂次郎系ラーメンを売りにしていて、もりもりジャンクな画像ばかりがネットに上がっていたため自然と足を向けることはなかった。
しかしここ数年の間に業務転換したのか、私にとってビジュアルそそる中華そば的な画像がよく見られるようになった。
入り口に貼られたメニューにしっかりと中華そばの文字。
入り口を開けると店員の元気良い掛け声、それを受けて店内を見渡すとカウンター席はほどほどに埋まっていた。左手に券売機。さっそく中華そばをとコインを入れて手を伸ばしたのだが――
煮干しだしやシャモだしと言った文字が並ぶ券売機。「中華そば」それだけの文字が見つけられない。
だしを選ぶのか?表のおしながきに、だしがどうとかそんな事書いていなかったじゃあないか。突然の事に弱い私は混乱!
さらに運の悪い事に新規の客が入ってきてしまったので、ままよとボタン押した。煮卵入りの何か、あまりのテンパり具合によく覚えていない。どんだけテンパってるんだ自分。おそらくシャモだしだったような…
虚無を抱えカウンターについて食券を置いた。ランチ時はご飯が無料でつくそうだ。テーブルの上の調味料の汚れをぼーっと眺めて己のテンパり具合に嫌悪しながら時を過ごす。
しかしそんな自己嫌悪は運ばれてきたラーメンをみた瞬間吹き飛んだ。
私は立ち上がる。なぜならラーメンはカウンターの上に置かれるから自分で降ろさなくてはならない。慎重に持ち上げた瞬間、表面張力が下がり、あえなく黄金色のスープは受け皿へと零れ落ちた。
中華そばを欲した私にこれほどまでに最高のビジュアルは無いのではないか。溢れ出る涎を押しとどめている口内へ、鼻腔を通して食欲をそそる香りがダイレクトに伝わる。
香りだけじゃあ満足できない、早くこれを掻き込みたい。そんな衝動と戦いつつ、ゆっくりと箸を手に取った。
スープは醤油の味が濃い目だが、だしもしっかりと出ていてネギが味を引き立てる。見た目とは裏腹にあっさりとは感じずに全体的に強い印象。
麺は細目。つるつるとした食感がスープに絡んで美味しい。しっかりとコシもあるが早めに食べなければのびてしまいそうだ。
煮卵はしっかりとした半熟。強めのスープに浸かっても本来の卵の味がしっかりとしている。
チャーシューは2種類。
最近2種類のチャーシューを入れているところが多いように感じるのだが流行りなのだろうか。食べる身としては嬉しい。しっとりとしたハムのような鶏。
そしてホロホロと崩れて持ち上がらない豚。柔らかく仕上げてあるがスープに負けないくらいに味が強い。
全体的に我も我もと食材皆が強めのラーメンで、載せてある三つ葉が非常に良い仕事をしてくれた。
これだけ強いものが揃っているのに全体的にはバランスが取れていて、また食べにこようと思わせてくれる。あと正直に言うと中華そばにご飯は選択ミスだった。油そばがあるのでそちらを頼んだ時は喜んで食べたい。また米を食べたい人はTKG(たまごかけごはん)があるのでそちらをお勧めしたい。
店名:麺屋58
住所:仙台市青葉区錦町1丁目3-5
電話番号:022-281-9583
営業時間:平日11:00~15:00 17:00~0:00
日曜11:00~15:00
参考:食べログ