1980年から続く国分町〆らーめんの王道~支那そば家~

グルメ


〆のラーメンの誘惑にあらがえない。

久しぶりに国分町で飲んだ、1人飲みを愛する私には珍しく仲間と一緒だ。国分町は店に困る事なく、2次会もスムーズに移動できる。一晩に7万人が快楽を尽くす町の懐は伊達じゃない。

お互いの近況を交わし阿呆な話ばかりしているうちに3次会もお開き、〆にらーめんを食べに行こうと誰かが言い出した。

〆のらーめん

これほどに魅力的な誘いは無いだろう。いつもならばこの仲間内だと24時間営業の長浜らーめんに行くのが常だが、今日は私に1つ提案があった。

支那そばを食べに行かないか



店名:支那そば家
住所:仙台市青葉区国分町2丁目11-11
電話番号:022-265-9851
営業時間:17:30~3:00
定休日:日曜日
参考:食べログ

支那そば家、実に解りやすい名前である。

国分町のラーメン屋が3軒並んだところの内の1軒、店構えは一番シンプルでコンパクトだ。昔は昼の営業もやっていたそうなのだが、今は夜のみ。その代わりなのか、かなり遅い時間まで営業しているのが嬉しい。

訪れた時は満席だったが、回転が良いのであっという間に人が捌けていく。飲んだ帰りにサラりと食べて帰るには最高だ。

麺は支那そばのみ。店名と同じくらいに潔い。
また餃子やメンマでちょっと飲み足せるのも嬉しい。私はまだ食べたことが無いのだが豚足も非常に美味しいそうだ。店内で食べるのはもちろんだが、持ち帰って温めたり炒めたりするとさらに旨味が増すらしい。

全員支那そば一択で注文する。
何年も同じ動作をしているのだろう、流れるような手つきで麺が茹でられ、5分経たないうちに運ばれてきた。

支那そば670円。

昔ながらの見た目は飲んだ後の心を惹きつけてやまない。

黄金色の輝くスープ。見た目の通りあっさりとしてシンプルだが、生姜が効いている。

麺は細目のちぢれ麺。ツルツルと啜れるが弾力感もあり満足感がある。

赤い縁取りのチャーシュー。
中華街等で良くみかけるこのチャーシューの赤い縁取りは食紅の色。向こうでは赤い色はおめでたいのと食欲をそそるという効果があるそうだ。さっぱりとしていてハムに近いのだが、これがこの支那そばには欠かせないと思う。

懐かしさが止まらない

メンマはシャキシャキの絶妙な硬さで、これだけでおつまみとして食べたい。

絹サヤ。彩り用かなと思っていると意外や意外。野菜の青さが加わる事により、丼ぶりを上品な一杯にまとめあげている。

あっさりさっぱりしているのだが、それが良し。アルコール漬けの身体の細部にまで優しさが染みわたる。またこれからの時期はこの生姜が良い仕事をしてくれる、ポカポカに温まった身体で帰路につけるのだ。

食べ終わると不思議とリラックスした気分になり、今日は良い夢が見られそうだと思った。

東北随一の繁華街である国分町、この町に灯りがある限りこの支那そばも共にあるのであろう。
いつまでも長く長く、ここに在って欲しい。そう思わせる一杯であった。

今宵もごちそうさまでした、良い夢を。



店名:支那そば家
住所:仙台市青葉区国分町2丁目11-11
電話番号:022-265-9851
営業時間:17:30~3:00
定休日:日曜日
参考:食べログ