こんにちは、晴嵐です(*^^*)
私はたまに曼荼羅(まんだら)を描きに行くのですが、先日いつもお世話になっている仙台市在住の曼荼羅作家『 さとうりつこさん 』に取材をさせて頂きました。
曼荼羅と聞くと、密教や仏教をイメージする方が多いのではないでしょうか。
曼荼羅って何?と思われる方も少なくはないはず。
私もりつこさんに出会うまでは名称を聞いた事がある程度でした。
りつこさんの描く曼荼羅は、彼女の師である織葉(おるは)氏が始めた曼荼羅アートであり、織葉曼荼羅と言います。
曼荼羅は宗教、文化や地域を越えて先史時代から世界中の様々な場所で使われてきました。元々、古代サンスクリット語で「円」「聖なる器」という意味です。
曼荼羅は全てを内包する宇宙、そしてビッグバン、そこからはじまる光の広がりを表しています。
曼荼羅は中心に目がいくように創られています。中心を見ていると、心が穏やかになり、明るく、力強くなります。そして本当に大切なことは何かを思い出させてくれます。
曼荼羅を飾ると空間が整えられ、また、見る人自身の心身も整えることができます。
織葉氏より
織葉曼荼羅とは?
織葉氏習作『縁』(14.7㎝×14.7㎝)
『 織葉曼荼羅は全てが手描きで、黒い紙にゲルインクのボールペンやサインペンを使って作成し、スワロフスキーをあしらって光り輝く曼荼羅に仕上げている 』のが特徴です。
特殊な道具を一切使用する事なく、文具店へ行けば簡単に購入出来るもの達ばかりで素晴らしい作品が仕上がります。
曼荼羅自体は大昔から存在する図像ですが、そこに宇宙、ビッグバン、光の広がりという意味を持って描かれるものが織葉氏の曼荼羅アートという事ですね。
織葉氏のブログはこちらです!
さとうりつこさんについて
プロフィール
1985年生。
石川県出身。2012年に結婚を機に仙台へ。
2017年9月より師、織葉氏の元で曼荼羅を学び始め、同年には仙台市青葉区錦町のSARPにて初原画展を開催。
普段会社員をしながら曼荼羅を描き、県内を中心に原画の展示会や入門科曼荼羅講座開催など精力的に活動中。
2019年には山形県鶴岡市の湯野浜温泉でも原画展が開かれました。
主な展示会歴
2018年:秋保 木の家、アークオアシス泉店
2019年:ギャラリーチフリグリ、雑貨屋キャラベルフィールド(山形市十日町)
2020年:クレープの店PATTY他多数。
以下のネットショップからでも購入が可能です。
ネットショップ(iichi)
2017年にはじめて曼荼羅に触れ、間を置かずに展示会を開催された…というその行動力や決断力にも驚かされるのですが、何より働きながら活動を続けているという点について、すごく尊敬します!
ちなみに私がりつこさんと出会ったのは2020年の11月、仙台市内のカフェで開催されたミニ曼荼羅体験会への参加がきっかけでした。
コロナ自粛でストレスが溜まっていた時期、何か面白い事はないかなぁとネット検索をしていて告知を発見し、曼荼羅の美しさに魅了され…それからというのも約月に一度の頻度でりつこさんと曼荼羅を描く時間をのんびりと楽しんでおります(*^^*)
りつこさんに突撃インタビュー!
それでは宜しくお願いします!
曼荼羅を描き始めたきっかけが織葉氏の入門科曼荼羅講座への受講だったという事ですが、以前からアートには興味があったのですか?
いえ、小学生の頃に手作り絵本クラブに入っていたくらいでした。
仙台に越してきてから、打ち込めるものを探して大人のぬりえをしてみたり水泳教室に通ったりしたのですが、中々続かず…。色々やってみて出会えたのが曼荼羅でした。
『しずく』(29.7㎝×29.7㎝)
なるほど。
曼荼羅を描き始めた時から、将来的にこうしたいという様なビジョンは見え始めていたのですか?
始めた時は人に教えたり、展示会を行うとは全く思っていませんでした。
ただ、織葉曼荼羅は全国にたくさん生徒さんがいて、展示会も全国で開催されていたので自分も挑戦してみたらどう感じるかなと。
展示会を開催してみようと思った時、不安はありませんでしたか?
ありました。作品が揃うのだろうかとか。でも、とりあえずやってみないと何も始まらないので。
曼荼羅を描き始めてから気持ちも上向きになってきました。
元々自己肯定感が低く、自分を卑下しがちなタイプだったのですが…。
そうは思えないくらい生き生きとしてますよ!曼荼羅と共にりつこさんも成長しているのですね。
そうかも。毎回不安はありますが、何かしらの結果が得られますし。自分でもこんなに美しいものが描けるんだなって。それが積み重なってどんどん自信がついてきたのだと思います。
『清き花』(14.7㎝×14.7㎝)
りつこさんの描く曼荼羅は本当にどれも美しくて目も心も奪われます!曼荼羅は、全てりつこさんオリジナルなのですか?
オリジナルのものもありますが、展示会には師である織葉氏が考えた曼荼羅も習作として描いて展示しています。
『受容』(14.7㎝×14.7㎝)
習作とは、入門科講座で私も何度か描いた事のある曼荼羅ですね!技術も知識もない私でも綺麗に描けたのでとても驚きました!
織葉氏習作『清明』
晴嵐が入門科講座を受講しはじめて描いた15cm×15cmの曼荼羅。
はい。
手順を覚えれば誰でも美しく描く事が出来るのが織葉曼荼羅だと思います。
りつこさんオリジナルの曼荼羅の模様はパッと頭に浮かんでくるものなのですか?
曼荼羅は同じ模様の羅列なのですが、注意深く見ていると日常のあらゆる場所にそういう模様が隠れているんです。例えば花とかマンホール。
それから、私は宝塚歌劇が好きなのですが、舞台衣装の色遣いやグラデーションなどからもインスピレーションを得ています。
『ビューティフルワールド』(14.5㎝×14.5㎝)
『ブライト』(9.5㎝×9.5㎝)
宝塚歌劇!意外なところからの発想!
何気なく目にする造形物が曼荼羅を描く際の素材になっているのですね。
えぇ、花粉がどうとか花の中まで観察する様になりました。何事もミクロで見る様になったというか。
感性が豊かになりそうです。ありがとうございます!
最後に今後の課題や挑戦してみたい事をお聞きしたいです。
私は平日は会社勤めをしていて活動時間が限られているので、その中で曼荼羅を描き続けたり展示会や講座を開催する為にも、体力面やメンタル面を常に整える事が課題です。どうしたら両立していく事が出来るかを日々探求しています。
お仕事も曼荼羅作家としての活動も精力的にされていて尊敬します。挑戦してみたい事はありますか?
もっと作品を描いていきたいです。
宮城県内だけではなく東北を視野に入れたり、温泉地での展示会ももっと開催出来たらなと。たくさんの方に見て頂く機会を増やしたいです。まだまだ織葉曼荼羅を知らない人はいると思うので。
曼荼羅に興味を持ってくれる方がたくさん増えれば良いですね!
えぇ、知ってもらって何か感じてもらいたいですね。今はコロナ禍で気持ちが下に向きがちな人もいると思うんです。曼荼羅に触れて少しでも気持ちを明るくする事が出来れば…。今この状況だからこそ、求められているのではないかと思います。
私もそう思います。ありがとうございました!
それでは最後にりつこさんの展示会とミニ曼荼羅体験会のお知らせです。
展示会とミニ曼荼羅体験会のお知らせ
秋保 木の家
日時:2021年4月30日(金)~5月16日(日)
場所:仙台市太白区秋保町湯元字馬乙2-1(駐車場あり)
平日:10時半~16時
土日祝:10時半~16時半
りつこさん在廊日
5月2日(日)
5月5日(水)
5月8日(土)
5月16日(土)
上記在廊時は、11時~16時までミニ曼荼羅体験会も開催されます。
【 新型コロナウイルス対策を実施しながらの開催となります。ご来場の際は手洗い消毒とマスク着用にご協力お願い致します。】
奥湯野浜温泉 龍の湯
日時:2021年6月20日(日)~7月11日(日)
場所:山形県鶴岡市湯野浜2-4-47
展示会では大きい作品だと70~50㎝四方額のものから卓上サイズの10㎝角のものまで、スペースが許す限り飾らせて頂きお客様に見て頂いています。
また、在廊する際はミニ曼荼羅体験会も開催する事があります。小さなサイズの紙に色付け体験をして頂きます。
良かったら遊びに来てください!
30分~40分程度の曼荼羅ワークショップです。
小さなサイズの曼荼羅に色付け体験が出来ます。
費用:1回1,000円
写真はミニ曼荼羅体験会で描く曼荼羅アートです。
手順を教わりながら描きますので、曼荼羅を描いた事のない方でも綺麗に完成させる事が出来ますよ。
皆さんも是非、りつこさんの素敵な世界観に触れてみてください!
晴嵐