倍返しの猫神社(茗荷沢不動堂)!ご利益には『倍返し』だ ~猫愛日本一の町【丸森町シリーズ】

おでかけ

猫と旅するユーホーです。

うちの猫様のお供で、町民も知らない”猫神社”にお参りしてきました。

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猫碑の数=猫愛日本一の丸森町を、猫碑巡りで80基制覇しようとしたら、1か月はかかるんじゃないかな。

なにせ今日だって、なんとなくこのへんかな的な地図を頼りに、秘境に入り込んでいく、という冒険ちっくなドキワクを堪能しました。

2年前の台風19号で、甚大な被害を被った阿武隈川周辺

阿武隈川周辺の土砂崩れにより、国道349号は14㎞にわたり全面通行止めとなり、阿武隈急行は線路や駅のホームが流出し一部区間で運休が続きました。(2019/10/17筆者撮影)

右上の鉄橋は阿武隈急行で、その下の道路は完全に破壊されていました。(2019/10/21筆者撮影)

1年半かけて復旧工事が進み、現在は349号は一般車両が通行できるようになり、阿武隈急行も全線開通しています。

 

茗荷沢不動堂~倍返しの猫神社

福島との県境に位置する耕野地区は、とくに土砂崩れの酷い被災地でしたが、ここには茗茄沢不動堂という「猫神社」があるのです。

兜駅付近の349号線から山道を入ったところにあるのですが、グーグル地図では「不動」とだけ記載があります。

このへんかすら…と車を進めると右側に、突如真っ赤な鳥居が目に飛び込んできました。

その先に進むべきか悩むほどの秘境感ムンムン。もちろん徒歩です。

駐車は、鳥居の前に1台分ほどのスペースあります。

予想外に、割とすぐに建物が見えてきました。

明治の初めころに千葉県成田山新勝寺のお不動さんの分霊を祀ったそうです。向かい側の山にお寺があったともいわれています。

堂内には多くの招き猫などの小像があります。養蚕の際の鼠除けとして一体借りて行き、蚕が良く出来たら二体にして返しました。

こういうことは民間信仰ではよくあり「倍返し」といわれています。-丸森町文化財友の会「丸森町の猫碑めぐり」より

参考リンク:丸森町観光案内所

その昔、この山奥で「倍返し」のならわしがあったということで、堂内には36体の招き猫が並んでいるらしい。

失礼してすきまから覗いてみたところ、正面に白っぽい猫の像らしきが、ずらりと並んでいるのがぼんやりと見えました。

猫の像は、南側に位置する伊達市梁川町五十沢などからも借りに来たといわれており、特に五十沢の方から信仰されたようです。焼き物の猫の像は、柳川へ買いに行ったそうです。-丸森町文化財友の会「丸森町の猫碑めぐり」より

参考リンク:丸森町観光案内所

この神社の例祭は毎年5月のゴールデンウィーク中で、例年であれば集落の方々が集まったりするそうですが、今年はコロナの影響で自粛されたそうです。

 

それよりもちょっと!なにがすごいってお堂の後ろの巨石ですよ。

なにこれゴジラですか?!

ゴジラの腹からお堂が生えてるみたいな。

正面から。

ハッ!上に乗っかってる巨石から二つ飛び出している石が目玉に見えるっっ

 

ゴジラの足元にある石碑は、赤ん坊(もしや猫?)を抱えてる不動明王なのでしょうか?

このゴジラも不動明王に見立て、お堂(猫様)を抱え込んでいるわけですか?

なんかもう、猫好きにとってはスピリチュアルキャッツワールド~in Marumori

 

「猫碑めぐり」によると、不動堂の上の、落ちそうで落ちない大きな岩は、様々な合格祈願で参拝する方も最近はいるそうです。

ひんやりとした磁場に包まれて「へぇぇぇ」「ほぉぉぉ」「すごーい」としか言葉が出ない。

不動明王とゴジラと猫……この独特な世界観にひとり浸りつつ、うちの猫様の待つ”またたび号”へと戻りました。

ここ一か所だけで、この達成感をなんと表現したらよいか、、、行ってみたい猫マニアの方は下記をご参照ください。

(資料掲載許可済み)

この地図は、猫碑の解説本・丸森町文化財友の会「丸森町の猫碑めぐり」に掲載されています。

町内の猫碑の場所がひとめでわかる、猫神様ツアーマップとしてかなりお勧めです!

まるもりふるさと館で購入できます。税込み800円。

通販はこちら:丸森町観光案内所

 

このあと、あぶくま駅周辺を探索しました。

次回は【あぶくま駅のあのカッコ良さげな建物はなんだ!?】へつづく