これぞ仙台歴史ロマン★根白石は伊達家のわけあり重鎮を匿った隠れ里だった!?【宮城歴史浪漫シリーズvol.24】

歴史

仙台の北西に位置する泉区根白石(ねのしろいし)は、泉ヶ岳を一望にする田園地帯で、住宅は中心部にありその中に古刹満興寺(前記事vol.23参照)があります。

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2020年5月9日

政宗は祖母栽松院の墓参りにたびたび立ち寄りお泊りにもなったという寺ですが、母親の義姫(保春院)を仙台へ引き取る際の、仙台城で迎える準備期間中預かってもらった寺でもあります。

政宗と実母義姫の間には、政宗の弟小次郎との家督争いのいざこざがあり、義姫は実家である出羽国最上家へ戻ったが、最上家が改易されると行き場を失い、政宗が仙台へ呼び寄せた。歴史上では二人は対立していたとされるが、親しく文を交わしていたり、政宗に斬殺されたはずの小次郎が実は僧侶となって生きていた、など諸説あります。

保春院(義姫)亡き後は、政宗公により若林城付近に位牌所として保春院が建立されました。地名にもなっています。

 

二代忠宗公の側近古内重広公のお墓がある大満寺(vol.20参照)は、町へ入る途中の国道457号沿いにあります。

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2020年4月28日

そしてもうひとつ、伊達家の”隠れ寺”と言われた「永安寺」は、福岡の山中に、まるで俗世間から隔離された桃源郷のような風情で在りました。

そこは、軽自動車が一台やっと通れるダートを約1.5kmほど慎重に走らせ、林を抜けて山頂に着いたかと思うと、突然ポッカリと別世界が目に飛び込んでくる、というような異次元の雰囲気でした。

道中にある寿連原渓谷もまた、ここが仙台市内とは信じられない秘境感です。

 

ここは、松島瑞厳寺の中興の祖、雲居禅師によって開山され、二代藩主忠宗公により建てられた伊達家ゆかりの寺。

-明暦3年(1657)、2代藩主忠宗が古内主膳重広を伴って狩りをした時、福岡の山中に眺めの良い地を見つけた。「雲居の座禅の場にしたら喜ぶだろう」ともらし、古内重広に命じて寺や座禅堂を建て雲居禅師を招いた-

寺の裏手には、禅師が毎日座禅を組んだという座禅堂跡がある。

そしてこの寺は、伊達家代々の非常時の忍び所として一族の旅の支度が備えられていたという。

嘉永5年に火災で寺は焼失したが昭和31年に再建された。

有事の際には、仙台城裏手から、郷六-根白石-宮床-富谷-大郷-松島という脱出ルートがあったと想像します。松島からは北上川を使って県北へと逃れることができます。

城の裏手には伊達の隠密”黒はばき組”が住んでいた(vol.02参照)と思われ、警備体制は万全だったことでしょう。

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2020年2月20日

この永安寺、400年経った今でも、”隠れ寺”としてのオーラは健在です。まず連絡の手段が無いに等しいことと、自分であの山道へ入っていく勇気が無い。(最初は仙台藩志会の方に連れて行っていただいた)

宮城県内伊達家ゆかりの寺を巡りましたが、ここは特筆して独特なる聖域感です。

 

重広公の館とされる福沢御殿には、永安寺に仕える者たちがいたとされます。

福沢御殿とは、資料が乏しく詳細はわかっていないが古内家の別荘(?)とされ、現在のリサイクルセンター付近にあったとされます。地名は「福沢」となっています。二代忠宗公と五郎八姫(忠宗の実姉)は、何度か福沢御殿に泊りがけで来ていたという記録があります。
日帰りできる距離ながら、お忍びのようにして根白石に来ていた理由は不明ですが、もしかしたら五郎八姫の隠し子黄河幽清(のちの松島天麟院2世住職)が匿われていたのではないだろうか、という妄想小説を2016年発行の研究書(星の街仙台~THE MASAMUNE CODE)の巻末に掲載しています。

また、根白石には美人が多かったことから、政宗は根白石を訪れた際に、城の女中としてスカウトしたという逸話もあります。

栽松院(久保姫)が晩年住んだ白石城主は、国分氏の一族で黒川氏(現富谷にあった黒川城の大名)から養子に入っていると伝わっています。(*黒川城はのちに政宗によって攻め落とされる)

古内重広は、実父が国分盛重であったことからも、この一帯は国分氏の息がかかった人物たちが住んでいたため、政宗にとっても都合の良い「隠れ里」としての機能があったのではないだろうか。

参考:星の街仙台 *この物語は歴史的資料が存在せず、限りなく史実に基づいたオリジナルの「創作」です。

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