昨今の古墳ブームで、「古墳女子」や「墳活」という言葉を耳にするようになりましたが、名取市が「古墳の里」であったことをご存じでしょうか。
名取市植松の住宅街にある「雷神山古墳」は、東北地方最大級(主軸168m)で国の史跡にも指定されています。
広い駐車場が整備されているので気軽に行けますし、近所の住民たちの散歩コースにもなっているようです。
正面入り口左側には案内板があります。図の左下が駐車場と正面入り口です。
名取市だけでもこれだけの古墳が集中していることは、あまり知られていないのではないでしょうか。
雷神山古墳が最初に紹介されたのは昭和5年、その後の調査で出土遺物の発見などにより、前期古墳(4世紀末~5世紀始め-西暦400年前後頃)と考えられています。
東北の古代社会・仙台平野一帯を統治した地方豪族の首長の墓とされます。
頂部への石段を登ると、左側に「雷神山」命名の由来となった雷神を祀った祠があります。
右の石仏は三猿が描かれ、寛永元***と刻まれています。
太平洋側の風景。
左が雷神山古墳で、すぐおとなりには小塚古墳がありますが、頂部への石段は見当たりません。
史跡内は、順路に沿って石畳が敷いてありますが、芝生がとても気持ちがいいので、虫刺されしないようにスニーカーでの散策をおすすめします。
正面入り口横にトイレ(水洗洋式)がありますが、木の香りがしてとてもきれいに清掃されていました。トイレ大事です^^
平日午後はほとんど人がいないので、この広大な緑の史跡を独り占めできそう。
空港が近いので古墳の上を飛行機が通過する光景を見ることもできますよ。
春もまた良さそうで、桜を愛でながら古代のロマンに浸りたい…
周辺には他にもたくさんの古墳がありますが、発掘調査されていない古墳や、原型をとどめていない古墳跡もあるようで、ひとつひとつめぐるのも面白いと思います。
古代の神秘が謎のまま現代に息づいている場所が、こんなにも近くにあったとは、筆者もレイ・ラインを調べることで知ったのでした。
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