こんにちは、海産物が主食のPOCHIです。先月、気仙沼に行った時にスーパーでかわいいマンボウのイラストを見つけました。
お刺身コーナーにあったイラストなのですがこれを見て「マンボウが美味しいのは夏なんだ!」と初めて知りました。
海産物主食人間として色々調べていると、なんと!『2021東北デスティネーションキャンペーン』の一環として仙台国際ホテルのコース料理の一品になっていることが判明!
画像の引用元:仙台国際ホテル公式サイト
色々難しい現状ですが、せめてマンボウ情報だけでも!と思い、夏ギリギリの本日は気仙沼の名産品でもある『マンボウ』の事をお伝えしたいと思います。
そもそも食べ物としての『マンボウ』ってどういうもの?
実は知られていないことが多い謎多き魚類。
『マンボウ』は宮城県内では「ああ、なんか売ってるの見た事ある!食べたことある!」という比較的親しみのあるお魚なのですが、国内のみならず世界的にも漁獲量等のデータをはじめ、諸々がしっかりつかめていない謎の食材なのです。
台湾では高級食材としてかなりメジャー。
『マンボウ』のかたい表皮の下にある厚いゼラチン層はコラーゲンがたっぷりなので、台湾では『マンボウ』を使ったお鍋、炒め物、スイーツなどが高級メニューとして知られているということです。
『マンボウ』を食べる地域は限られている!?
宮城県では気仙沼を中心にマンボウを食べる習慣があるのですが、国内では基本的に宮城、千葉、静岡、三重、高知といった太平洋側の大きな港がある地域でのみ食される習慣があるようです。
『マンボウ』は低カロリー高栄養食品!
『マンボウ』の主なエサはクラゲなのでコラーゲンが豊富なのですが、肝和えなどに使用する肝には血液をさらさらにする栄養素であるDPA( ドコサぺンタエン酸 )が鮭の3倍あると言われているのです。
このDPA、通常の魚に含まれる魚油(主にEPAやDHA)と呼ばれるものには含まれていない貴重な栄養素で、例えば血管をやわらかくするといわれる効果がEPAの10倍あるとも言われているのです。
『マンボウ』はどこを食べるの?どんな味?美味しいの?
気になるところですよね~。
気仙沼では「内臓」「身」「肝」「卵」が食用として販売されています。
「マンボウホルモン」と呼ばれる内臓。
まだ食べたことがないのですが「マンボウホルモン」は味にクセもなく色々な料理に重宝とのこと。
卵の料理の仕方がちょっとわからなかったのですが、気仙沼ではボイルして何がしかのお味で食べるということまではわかりました。
画像には「油」とありますが『肝』ですね。こちらは肝和え等で食されることが多い部分です。
「お刺身」「加熱した身」のお味
何回か食べたことがあるのですが、お刺身だと特別な味は、あまりしない感じかな?と思います。ツルっとした食感がいい感じです。
画像の引用元:仙台・国分町の日本酒バー・居酒屋 日本酒処 参壱丸撰
新鮮であれば臭みも全くありません。
ただ、お醤油やぽん酢ではサラサラすぎてお刺身に馴染まないかも。酢味噌や梅肉が美味しいかもしれません。
フライや唐揚げにすると鶏のささ身に近い白身魚って感じでとっても美味しいです。
「肝」のお味
生の「肝和え」、味噌などと一緒に加熱した肝の「肝和え」の両方を食べたことがありますが、独特な風味を感じるかもしれません。ホヤみたいに好き嫌いが分かれるかも。
マンボウの肝和え:引用元 和ダイニング伊勢屋
仙台国際ホテル:レストラン「ロジェドール」東北ディスティネーションコースの一品をご紹介
悠々と大海原を泳ぐ「マンボウ」は、三陸では夏の珍味として地元で親しまれている、貴重な海からの贈り物。その身は綺麗な白身で、淡泊で上品な味わい。刺身や湯引きして酢味噌で食べられることが多いそうです。
今回は「マンボウ」の部位でもさらに味わい深い「腸」を使ったメニューをレストラン「ロジェ ドール」の宮城県出身・佐藤料理長が考案いたしました。
引用元:仙台国際ホテル公式サイト
まとめ
かたい表皮で漁師さんの網や魚を傷つけてしまう『マンボウ』なので「たくさん食べて漁師さんに貢献しよう!」と言いたいところなのですが、実は絶滅危惧種なのです。
マンボウの漁獲を目的としない漁で獲れてしまう「混獲」により漁港に水揚げされることがあるようですが、鮮度が落ちるスピードがとても速い為、商用に向かず美味しく食せる環境があるのは有難いことのようです。
折角、仙台国際ホテルの料理長さんが美味しいお料理にスポットをあててくださったのだから、今後も「混獲」分だけでも市場に活発に出回るといいなと思いました。
メジャーではないだけで、食材としては高級品扱いをすべきかな?と思います。美味しいので新鮮な状態で扱える地域では「マンボウ料理専門店」なんかが出来ると嬉しいです!
仙台国際ホテル:公式サイト