ユーホーです。今年の初詣はコロナ禍で、全国的に名だたる神社仏閣は密を避けるべく、分散参拝などの策に必死のご様子。
そもそも、今までが異常だったと思うんですよね。お賽銭が人の頭上を飛び交うというあの混雑ぶりったら。
初詣は、自分自身が”生まれ変わる”ことを氏神様に報告し”ご挨拶”をする神聖な儀式。人の波に押されて願い事をするものではないそうです。
焦らなくても、神様は旧正月の2月12日まで待っていてくださいます。
仙台の有名神社も例年の人出は見られないようですが、それでも臨時駐車場や警備員を配置して参拝者がスムーズに参拝できるよう配慮しておられました。
都会の喧騒から少し離れたマニアックな聖地【三居沢-さんきょざわ】
牛越橋の近くの三居沢発電所(日本初の水力発電所)の横にある『三居澤不動尊』。創建年不詳。
参道のカーブがちょいとかっこいい。ご本堂までにみっつの鳥居をくぐります。
ふたつめの赤い鳥居をくぐると右側に、境内最古の碑があります。1634年建立ということは、伊達政宗公が亡くなる2年前ですね。
境内はこじんまりとしていて普段は無住ですが、年中祭事やご祈祷など行われています。
ご本尊は不動明王で、干ばつ・洪水・疫病などの悩みを祈願すると、その願いがかなえられ霊験あらたかな信仰で崇拝されたということです。
境内の奥には、広瀬川が大きく湾曲した断崖から流れ落ちる全国的にもめずらしい「お滝」があり、江戸時代以前から信仰を集め、修験者が滝に打たれ修行をしたといわれています。
昭和の中頃まで滝に打たれる人がいたようですが、その後は柵が出来て中に入ることはできません。
どうですか!古代から変わらずにあるこの厳かなる自然の『気』。まさしくパワースポット。
滝壺の手前にある碑は、境内で確認できる二番目に古い、慶安三年(1650年)建立の線刻不動明王立像碑です。
建立以来370年、三居澤の御滝とともに在り続けているお不動さまのお姿。
ここ、仙台市内ですよ?自然崇拝の時代の痕跡が、大切に残されていることに感動いたします。
この場所は、城下の聖山青葉山を起点とした春分秋分の太陽の運行ライン上に位置しています。
不動明王は、大日如来の化身とされ、お堂は東向きに建っていますから、西に向いて手を合わせるということです。その後ろにお滝があります。
西は、仏教における西方浄土の世界。十二支では「酉」なので、酉年生まれの守り本尊でもあるそうです。
日本の水力発電発祥の地、東北で電気の明かりが初めて灯った場所
左側の建物が三居沢電気百年館で、見学ができるようです。木造平屋建ての建屋が歴史を感じさせます。
また、画像の右手には三居沢交通公園があり、子供たちが楽しみながら交通ルールを学べます。
お子ちゃま連れでしたら、この一角だけで一日遊べるのではないでしょうか。
密とは無縁の、春夏秋冬の風情を楽しめるパワースポットです。
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