『富谷市』お参りできない神社の桜と閑静な住宅街のピンクベルト~【宮城歴史浪漫シリーズvol.52】

おでかけ

2016年の市制施行により黒川郡富谷町から、人口約5万人の富谷市へ。

町だった頃から富谷にはご縁があり、町の歴史を調べていたユーホーです。

市の中央を南北に走る県道56号線を境に、西側は新興住宅街、東側は農村地帯で江戸時代からの旧家も多い、両極端を併せ持つ面白い町並みです。

富谷町史によれば、江戸時代、西成田石積(いしづもり)地区に、隠れキリシタンがいたこと、教会があったことなどが、ローマ博物館所蔵の史料に記載されています。

伊達家の記録にも、石積の女性キリシタンのことが書かれていますが、その女性が支倉常長の娘の乳母をしていた人物。

56号線の1本東側の3号線と仙台北部道路の交わるあたりに「十文字」という地名があるのですが、おそらくそこに教会のようなものがあったと思われます。

富谷には支倉常長の実父の領地があったことや、ローマの史料にも出てくるということは、常長さんに大いに関係しているということでしょう。

西成田地区の旧家では、隠れキリシタンを思わせる風習が現在も残されています。

お参りできない神社

西成田コミュニティセンターそばにある「熊野神社」の桜が、今年も見事に咲きました。

300年以上前、紀州熊野から勧請されました。

鳥居をくぐって石段を登っていくと、途中からロッククライミングになります。

私10年前に社殿まで登ったことがあるのですが、その時はロープはありませんでした。

この細いロープに頼ってでも、上まで行く自信が今はもうありません。

この辺りは熊も出没するので、山の神様は下界からお参りしたほうが良さそうです。

近くにはコミュニティセンター(旧西成田小学校)があります。

校庭脇に駐車スペースと公衆トイレがありますので、近辺散策の場合利用させてもらえます。

宮城県富谷市西成田郷田一番94

 

東向陽台のピンクベルト

西成田地区とは対照的な桜の名所がここ(東向陽台1丁目と2丁目の間)です。

東向陽台は、町内初の大規模新興住宅地として、1970年(昭和45年)に開発が開始された場所です。

閑静な住宅街のど真ん中に位置する500mに渡るグリーンベルト地帯が、春にはピンク色に染まり桜のトンネルが出現します。

東向陽台緑地/宮城県富谷市東向陽台2丁目11

例年ですと、近隣住民のお花見で賑わいを見せています。

周りは最徐行で路駐は禁止です。一番近いコインパーキングは800mほど南に下ったところに(永和台P)あります。

バスは仙台市営地下鉄泉中央駅から宮城交通 向陽台循環線または東向陽台線に乗車、東向陽台1丁目のバス停で下車となります。

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