『五峰山 松音寺』若林城の大手門を拝領した一門格寺院の桜がお見事!~【宮城歴史浪漫シリーズvol.50】

おでかけ

近所にこんな素敵なお寺があったなら、毎日お参りしたいユーホーです。

新寺4丁目公園の東隣にある曹洞宗松音寺は、室町時代後期の1487年に、伊達家十二世成宗公の逝去にあたり、息子の十三世尚宗公が、現福島県伊達市桑折町に父君を葬り建立した寺です。

その後、現丸森町を経て十六世の伊達政宗公が仙台開府にあたり、連坊のこの地に移転しました。

*本記事で使用している写真の撮影許可および掲載許可をいただいております。

寺格(じかく)とは、

寺院の宗教的地位、社会的地位によって、政府(朝廷・幕府)より認められた寺院の格式のこと。また各教団ごとに定めた寺院の格式(寺院等級)もいう。

江戸時代には、幕府が、本山-末寺の寺格制度(本末制度)を導入し、各宗派の本山を通じて仏教界全体を統制した。

明治維新以後、政教分離により、国家による認定がなくなったが、現在でも各教団ごとに寺格制度は設けられている。Wikipediaより

参道の桜並木。

若林城(現宮城刑務所)の大手門

寛永4年(1627)から5年(1628)にかけて伊達政宗公が築き、若林城と名づけました。

幕府に対しては隠居所屋敷として許可を得ましたが、実質は高い土塁をめぐらせた『城』でした。

寛永13年(1636)に政宗公の死とともに解体され、二の丸へ移築、正門は二代藩主忠宗公により松音寺に拝領されました。

左右の柱が、同じカーブを持った作りになっています。デザインなのでしょう、粋ですね。

門をくぐると眼前に広がる枯山水。美しい…心が洗われるようです。

この日はお釈迦様の誕生日(4/8)で、例年だと100名ほどの檀家さんと参道の桜の下で誕生パーティをやるそうですが、コロナ禍で今年の法要はご住職おひとりとのことです。 Facebook松音寺より

鐘楼門

鐘楼門の梵鐘は、戦争で金属供出を免れ、伊達騒動の落着を祝って鋳造されたものだそうで、大変貴重です。

鐘楼門から見た墓地側。

四季折々の風景もまた楽しみな、見どころ満載の境内です。

夜は、今週いっぱい桜のライトアップもされてるようです。

*松音寺庭園は公共の公園ではありません。景観の維持は「松音寺御檀家皆様の善意」によるものです。ゴミは必ず持ち帰ってください。Facebook松音寺より

参照:五峰山 松音寺|仙台城下曹洞四大寺の一つ|末寺三十一ヶ寺院|多羅菩薩坐|宮城県仙台市 (shoonji.jp)

仙台市若林区新寺4丁目6-28

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