あら浜のはらこ飯は食べたことがあったので、田園のはらこ飯が食べてみたい。そう思ってのこのこと亘理までやってきたのだが、昼時間をずらしたというのに長蛇の列。
この後に予定を控えていたので、これはまずい。せっかくここまでやってきたというのに退散を余儀なくされた。
悔しい気持ちいっぱいで来た道を戻ったのだが、途中に懐かしいものを発見。
私は元秋田県民であるが生まれは神奈川県横浜市。崎陽軒のシウマイをシューマイと言われるとおいっ!と突っ込みたくなるし未だに横浜市歌が歌えてしまう人間だ。
そんな私を懐かしくさせたのは「横浜サンマーメン」の文字。これは行くしかない。
店名:横浜ラーメン龍味
住所:亘理郡亘理町吉田寺田41-2
電話番号:0223-34-3927
営業時間:11:00~16:00
定休日:日曜日
参考:食べログ
昼時間からは外れていたのだが、広い駐車場にはボツボツと車が止められていて他県ナンバーも多かった。ロードサイドの中華屋食堂といった体だが、後で調べたところによるとランチは店内から人があふれるほどの行列になる人気店なのだそう。
店内は広く清潔感がある。カウンターにテーブル、小上がりの席もあるので1人でも家族でも子供連れでも安心だ。
一押しは看板にもあったサンマーメン。他にもメンマうま煮ラーメンだったりホルモンラーメンだったり気になるものがいっぱいだ。しかしここは初志貫徹サンマーメンを注文する。
餃子もすごくおいしそうなのだがきっと食べきれないので、諦めた。お持ち帰りにしても良かったなぁと帰ってからちょっと後悔。
店内は満席になるほど混んではいなかったが、私より前の客が何人か配膳待ちをしていた。その人達に料理が届いて本当に直ぐ、オーダーを通して5分経ったかどうかというタイミングで料理が運ばれてきた。恐るべきスピードだ。
サンマーメン。
しょうゆベースのラーメンに野菜のあんかけが乗っている。野菜はもやしがベースで他にも白菜やニンジン、きくらげといった5色の食材が使われ見た目も美しい。
香味油がキラキラ光るスープはさっぱりすっきりとしている。甘さが控えめでコクがありきっと普通のラーメンも美味しいのだろうと思わせてくれた。
麺はやや細め。ツルリとした食感で可もなく不可もなく。
特別に麺自体が美味しいというわけではないが、あんかけとの相性が良く、とろりさをほどよく受け止めてくれている。
野菜は火加減が絶妙でシャキシャキ感がほど良く残っている。
あん自体は甘さが無い塩味で、それがしょうゆベースのらーめんと絡んでよい塩梅だ。麺とあんを一緒に食べるとより美味しく感じられる。
あんかけが熱さを逃がさずに最後まで熱々で食べられるのが嬉しい。麺は伸びづらいもののようで食感が変わらず美味しくいただけた。
途中スープのしょうゆ味とあんの塩味が混ざっていくのだが、あっさり目なスープに比べ塩味が強く、野菜の旨味も溶け込んでスープが塩味のように感じるのが面白かった。
横浜のサンマーメンかと言われると私の知っているものとはちょっと違う気がするが、このサンマーメンも美味しい。スープ、麺、具材、どれかが抜きんでているわけでは無いのだが、全部が合わさる事により相乗効果を遺憾なく発揮している。
そしてこの優しい味わいはどこか懐かしく昔を思い出させてくれるのには充分で、地元の人に愛される食堂と言うものはそういう不思議な雰囲気があるように思う。
店名:横浜ラーメン龍味
住所:亘理郡亘理町吉田寺田41-2
電話番号:0223-34-3927
営業時間:11:00~16:00
定休日:日曜日
参考:食べログ