これぞ仙台歴史ロマン★夏至と日食が重なるのは江戸時代以来!?【宮城歴史浪漫シリーズvol.33】

歴史

本日6月21日は、24節気の夏至ですね。
1年のうちで太陽が一番高い位置にきます。(だから昼間が長い)

今日を境に、太陽は冬至に向けてだんだん低くなっていきます。(夜が長くなっていく)

さらに、今日は部分日食が重なります。なんと372年ぶりなのだそうです。ちなみに新月でもあります。

太陽と月の微妙な位置関係によって起こる、天体ショー。果てしない宇宙の中の、ある点と点が一瞬重なる奇跡です。

太陽に照らされた月の影を地球から見ることが出来るという天文現象は、特に二至二分の太陽を観測していた江戸時代の人々も見ていたかもしれません。

西暦でみると、372年前は1648年になります。この時、天文歴学者の渋川春海はまだ9歳。

三代将軍徳川家光は44歳。伊達政宗は12年前に亡くなっています。

太陽信仰における仙台の聖地ですが、冬至に関する記事はこちらに書きましたが↓、夏至関連の遺跡は調査中です。

これぞ仙台歴史ロマン★青葉山は古代太陽信仰の聖地だ!【宮城歴史浪漫シリーズvol.07】

イギリスのセント・マイケルズ・レイライン上の遺跡群

世界屈指の観光地になっているセント・マイケルズ・レイラインは、夏至の日の出の方角にほぼ一致しているといわれています。

ライン上にある遺跡群の中でもとくに有名な、ストーンヘンジやグラストンベリトーなどは、太陽の運行を意識した造りになっています。

画像はストーンヘンジ。一番背の高い石柱が夏至の日の出の方向を向いて立っているとされます。

こちらはグラストンベリー・トー。塔の下に開いている穴から、夏至の太陽が差し込んでくるという構造になっています。

国内最大級のストーンサークル 大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)

日本でも、ストーンサークルは178か所ありますが、なんとその4割が秋田県に集中しています。なかでも大湯環状列石は最大規模で、縄文時代のお墓や祭祀場、天文台の機能もあるとされます。

-大湯環状列石には日時計状組石があり、この環状列石中心部から日時計中心部を見た方向が”夏至の日に太陽が沈む方向”になっている。このような組石は北秋田市の伊勢堂岱遺跡にもある。
大湯環状列石の北東には黒又山があり、大湯環状列石からは”きれいな三角形”に見える。黒又山にも何らかの人工的配石遺構などがあるのではないかとする推測もあり、大湯環状列石との関連の可能性が一部より指摘されている。- wikipediaより

画像等は↓こちらにアクセスしてください。

参照:秋田県鹿角市公式HP

 

縄文遺跡の近くにはきれいな三角形のお山がある、というのは仙台でいえば太白山です。太白山の西側にある茂庭台は仙台市の発掘調査で縄文遺跡(集落や狩猟場跡)が確認されています。

太白山のどこかに、人工的に配されたストーンサークルがあるのかもしれませんね。もしかすると、頂上の岩だらけは上から見たらサークル上になっていたりして!

貴船神社の向きは、春分秋分の日の出(真東)を向いていると思います。

これぞ仙台歴史ロマン★仙台城下の霊山”太白山”に登ってみたら驚いた!【宮城歴史浪漫シリーズvol.17】

古代の人々の自然信仰には、太陽信仰、山岳信仰、磐座・巨石信仰等がありますが、太陽を意識したレイラインは、青葉山を起点にするといろいろ見えてきます。

青葉山付近に縄文遺跡や横穴墓群が集中しているのは、古代の太陽信仰の聖地であったからといえるでしょう。

出典:星の街仙台


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