奇跡の『秋保足軽紅重』突然変異の新種 一本の老桜が歴史を物語る~【宮城歴史浪漫シリーズvol.51】

おでかけ

密集する桜も感動的ですが、ポツンと佇む古木の歴史的背景も一緒に愛でたいユーホーです。

藩政時代、人の出入りを監視する御番所が、ここ伊達家の奥座敷秋保にも置かれましたが、野尻地区にも番所を守る足軽集落がありました。

 

野尻御番所に、足軽衆の組頭居宅「上の家」がかつてあり、離れの庭にあたる場所に、この桜(樹齢270年)とイチイ(樹齢250年)の木が当時の姿で残されています。

サクラの花びらは通常5枚ですが、この桜は6~8枚あることが、去年、都内の研究団体により”偶然”発見され、調査の結果オオヤマザクラが突然変異した「新種」であることが判明、認定されました。

昭和の終わり頃に主幹が枯れたものの、新芽が成長して現在も見事な花を咲かせているということで、新芽がここまで育たなければこの木は切られていたかもしれませんね。

名もなき歴史人が植えた老桜は、奇跡のような偶然が重なって、地区の観光資源として大切にされ、現代に日の目を見ることが出来ました。

野尻交流カフェ「ばんどころ」では食事ができますが、今年はコロナ禍で営業を見合わせ、イベントも中止となりました。

しかし、桜の鑑賞は可能です。今が満開ですので、あと数日は見ごろかと思います。

参照:野尻交流カフェ「ばんどころ」

宮城県仙台市太白区秋保町馬場字野尻町北25-2

道中、里山の桜が美しくてドライブを飽きさせません。

民家の庭先にも見事な枝垂桜の大木が見られますし、車も少なくゆっくり走れました。

こんないい季節に、これでもかと咲き乱れる花たちを独り占めしたような、贅沢な気分になりました。

 

帰りは、秋保ヴィレッジアグリエの森のフードコートに寄りました。地元で採れる野菜を使ったメニューが豊富です。

ピザ660円 お惣菜275円

館内は、フードコート、農産物直売所、土産コーナーなどで賑わっています。

「えひめ宇和島歴史姉妹都市フェア」は開催期間が過ぎましたが、宇和島グルメや土産品は引き続き販売中です。画像は秋保ヴィレッジアグリエの森よりお借りしました。

伊達政宗公の長男・秀宗が1614年に現愛媛県宇和島市へ入部しました。宇和島伊達家と仙台伊達家の絆は、現代まで続き「歴史姉妹都市」を締結しました。

参照:秋保ヴィレッジアグリエの森

宮城県仙台市太白区茂庭字中谷地南32-1

足湯に花畑に工場見学!?魅力いっぱいの秋保ヴィレッジで見つけた仙台老舗和菓子屋の限定スイーツ♪~喜久水庵アグリエの森店~