6月21日午前3時、青葉城址にひとり佇むユーホーです。
1年の内で最も太陽のエネルギーが活発になるこの日、日の出前から雲一つない快晴に恵まれました。
太古より、この場所になにかしら祭祀場のような役割があったとすれば、星や太陽の観測場として最適な地形だと納得できます。
レイラインの発祥はイギリスのセント・マイケルズ・レイラインで、そのラインが示す方角は夏至の日の出と言われており、ストーンサークルなどの古代遺跡群が並んでいます。
レイライン(ley line)とは、古代の遺跡には直線的に並ぶよう建造されたものがあるという仮説で、その遺跡群が描く直線をさす。レイラインが提唱されているケースには古代イギリスの巨石遺跡群などがある。~wikipediaよりレイ・ライン
提唱者はアルフレッド・ワトキンス
セント・マイケルズ・レイライン(←検索ワード)については、旅行会社などのサイトで詳細を見ることが出来ます。
仙台の場合は、夏至のレイライン上には、塩竃神社~多賀城跡~陸奥国分寺~青葉城址~太白山~生出森八幡神社(里宮)が確認されます。
*縄文遺跡の宝庫である仙台城下の聖山青葉山を、二至二分の太陽信仰のレイライン上の起点であるとするのは、自分なりの見解です。歴史的史料などは皆無です。
午前4時15分、およそ60度の方角から太陽が顔を出しました。
この太陽の光の通り道に、塩竃神社や多賀城跡が配置されているということです。(他にも古墳などの遺跡があると思いますが調査中)
朝日に照らされる騎馬像が神々しい。
大広間の建物は、懸け造同様に、冬至の日の出の方角に向けて建てられています。およそ120度。
大広間の中で最も格式の高い「上段・上々段の間」は、まさに聖なる冬至の太陽を意識して配置されたと思わざるを得ません。
もしくは、「聖方位軸」と言われる20度傾いたライン上の南南東から、冬至の深夜に現れるシリウスを意識したかもしれません。
参照:栗本慎一郎「シリウスの都飛鳥」
大広間跡の横に展示されている築城期の石垣
本丸北壁の石垣の全面解体工事により、土中から発見された石垣が展示されています。
こちらは、本丸の石垣を6年の歳月をかけて解体・修復した際に破損などで再利用ができなかったものが積まれています。
仙台城下の六芒星は、左に15度傾いており、若林城下は右に15度の傾きを持っています。
四神は天空の星座の角度に合わせて配置していますし、これだけ方角にこだわりを見せ自然崇拝した伊達政宗公の『神聖なる都』を造りたいという思いが、この場所に立つと伝わってくる気がします。
青葉城址は、夕方6時から翌朝8時まで一般車無料開放されていますので、夜景を楽しむことができます。
参照:青葉城本丸会館
〒980-0862 宮城県仙台市青葉区川内1