これぞ仙台歴史ロマン★五郎八姫には隠し子がいた!?【宮城歴史浪漫シリーズvol.26】

歴史

前記事(vol.25)の続きです。

これぞ仙台歴史ロマン★政宗の実弟小次郎君は生きていた!?【宮城歴史浪漫シリーズvol.25】

2020年5月16日

大悲願寺(だいひがんじ)

東京都あきる野市横沢にある真言宗豊山派の寺院。山号は金色山。院号は吉祥院。本尊は大日如来。寺伝によると創建は1191年(建久2年)で、武蔵国平山(東京都日野市平山)の武将平山季重が醍醐寺三宝院の僧を招いて開山としたとされる。江戸時代には江戸幕府から朱印状を与えられていた。wikipediaより

政宗公が手討ちにしたはずの実弟小次郎が「秀雄-しゅうゆう」と名乗り15世住職になっていたことが、近年発見された古文書にて判明。その後秀雄は東京中野の宝仙寺に移り、そこで死去し墓があるようです。

大悲願寺中門。

寺の境内は、本堂を隠すほどの白萩で覆われていた(2014年9月末・筆者撮影)

近くには秋川渓谷があり、政宗公は時々川狩りに来た際、立ち寄った寺とされる。

秀雄だけではなく、五郎八姫の隠し子もここにいたのではないか

政宗と愛姫の待望の第一子”五郎八姫-いろはひめ”は、徳川家康の六男松平忠輝と政略結婚させられるが、新潟・上越高田城で仲良く暮らしていた。(城の縄張り及び工事の総監督は政宗)

ところが2年後、これまた政略離縁させられ、夫忠輝は改易となり、五郎八姫は江戸の仙台屋敷へ戻された。

この時妊娠が発覚、幕府の知るところとなればこの子の命は無い。政宗は幕府にはばかり秘密裏に出産させ、生まれた男児はすぐに出家させた。

五郎八姫は政宗の勧めで江戸を離れ、単身仙台で暮らすことになる。

仙台開府以前政宗は、豊臣秀吉の仕置にあい、山形米沢の領地をうばわれ、宮城岩出山城(徳川家康の縄張り)へ移った。その時、正室愛姫は秀吉の人質として京都の聚楽第に行かされた。五郎八姫は京都で生まれている。その後徳川家康の時代になり、愛姫と五郎八姫は京都から江戸へ移される。だから愛姫同様、五郎八姫も仙台には住んだことがない。

離縁の原因には、幕府の金山奉行「大久保長安事件」が関係している。

お家のために結婚させられ離縁させられ、産んだ子供までとりあげられた。政宗は自分のせいで娘を翻弄させた償いに、傷心の五郎八姫を仙台へ呼び寄せたということになっているが、本来ならば、知らない土地(仙台)に行くよりも、母愛姫のもとで暮らす方が良いと考えるのが自然。

しかし五郎八姫は離縁から4年後の1620年、ひとり仙台へ。仙台城の西舘に住んだことから”西舘様”と呼ばれた。

正史では、五郎八姫は離縁後、生涯独身を貫き子供はいないとされる。

隠し子の存在は、郷土歴史家の故・土生慶子氏著「伊達政宗娘 いろは姫」(1987発行 絶版)に記載されているが、一般的には知られていなかった。

伊達家の人間でさえも許可なくしては見ることのできなかった極秘史料に、たった2行で記載されているという。

その子の名は「黄河幽清-こうがゆうせい」、のちに松島天麟院(五郎八姫菩提寺)の2世住職となる。

1613年 大久保長安事件(長安は忠輝の付家老)

1614年 忠輝・いろは姫結婚

1616年 徳川家康死去 忠輝・いろは姫離縁

1617年 いろは姫男児出産

1620年 いろは姫仙台へ

1623年 白萩文書

徳川家と伊達家の血統を持つ男子・幽清は、小次郎(秀雄和尚)のいる大悲願寺にあづけられた可能性(推測)が浮上。

白萩文書の年は、幽清が6~7歳に成長している。充分長旅に耐えられる年齢になったと確認した政宗が、すでに仙台で待つ五郎八姫のもとへ(萩と一緒に)幽清を送り届けてくれないか、という申し入れに思える。

 

仙台市博物館の正面玄関前の植え込み。ここに、400年前の友好のしるしとしてあきる野市(旧五日市町)から贈られた萩と秋川石があります。

ちなみに宮城県の県花は”萩”です。(ミヤギノハギ)

博物館では、白萩文書の日付を1622(元和8)としている。実は1622年と1623年のふたつの説がある。

1622年が正しければ、母義姫の亡くなる1年前だから、母に曾孫を一目会わせるためであったか…

ここでひとつ疑問が起こる。小次郎も幽清も、幕府に知られてはならない存在、だが、大悲願寺は幕府の庇護の下である。

小次郎の件は、家康が天下を取る10年前のことだが、その後家康が承知の上で、伊達家の存続を左右する嫡男を受け入れたとすれば、家康が天下人になる以前から、徳川と伊達の間に何か密約があったのではないかと考える。

仙台開府は1600年(慶長5)、天下分け目の関ヶ原の戦いの年です。

幽清については、二代将軍秀忠に代わっているため、歴史的背景から隠し通す必要があったと思われる。

*詳細は、2016年発行の「星の街仙台~THE MASAMUNE CODE」の巻末に短編小説として掲載しています。

次回は【キリシタン五郎八姫は最期仏教に帰依し松島に眠る。菩提を弔うのは隠し子幽清!?】へつづく

これぞ仙台歴史ロマン★政宗の実弟小次郎君は生きていた!?【宮城歴史浪漫シリーズvol.25】

2020年5月16日

出典:星の街仙台


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